【柱サボテン(鬼面角)】育て方の基本を庭師が伝授

立体的なドライガーデンをつくろう!|柱サボテン(鬼面角)の育て方をプロの庭師が伝授します


柱サボテン(鬼面角)は仕立て方によってカッコよくなったり、可愛らしくなったりと、自由自在にイメージを変化させられるユニークなサボテンで、その大きさや出で立ちからドライガーデンのシンボルツリーや観葉植物として近年人気が高まっています
玉サボテンより耐寒性があるといわれている柱サボテンですが、種類によって、さほど耐寒性が強くない個体もいます。今回は、柱サボテンのなかでも「鬼面角」の育て方や増やし方のコツを紹介します。

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目次

柱サボテン(鬼面角)の基本情報
柱サボテン(鬼面角)の特徴
柱サボテン(鬼面角)の育て方
日当たりと置き場所
水やり
肥料
植え替え
柱サボテン(鬼面角)の病害虫
柱サボテン(鬼面角)の増やし方
胴切り
挿し木
植え替え後の水やり
まとめ

柱サボテン(鬼面角)の基本情報

属名 ケレウス属
科名 サボテン科
学名 Cereus repandus
英名 Peruvian apple
和名 柱サボテン
別名 鬼面角
原産地 南米ブラジル、ペルーなど
樹高 約10m
区分 多肉植物
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
開花期 初夏~夏
花色 白、外側は紅色
果実色 赤
用途 ドライガーデン、カルフォルニアガーデン、観葉植物など

柱サボテン(鬼面角)の特徴

根元や株の途中で分岐しながら成長していく鬼面角は、樹高10m程にもなる柱サボテンです。

原産地の南米ブラジルやペルーのあちらこちらで、青空に向かってそそり立つ姿は圧巻のひと言。
玉サボテンとは真逆のフォルムをした柱サボテン(鬼面角)は、単調になってしまいがちなドライガーデンを立体的にみせてくれる植物として、ひそかな人気もあるほどです。

また、柔らかく愛嬌のある姿は、一人暮らしの方のお部屋に「癒やしをもたらしてくれる」植物として注目を集めているそうですよ。
トゲのあるものからトゲのないタイプまで、個性豊かな表情を見せてくれる柱サボテン(鬼面角)は、初夏から夏にかけて、白い大輪の花を咲かせてくれます。

夜にしか咲かないといわれている不思議な花、柱サボテン(鬼面角)の開花はとても美しく神秘的です。ぜひ、柱サボテン(鬼面角)を育てて、開花した姿を楽しんでみませんか?

 

耐寒性ゾーンマップ 植物の耐寒温度を調べよう
植物の耐寒性を調べておきましょう。 植物をお庭に植える場合、その植物が自生している環境と植える環境が異なる場合には、その植物の耐寒性を調べておく必要があります。特に、南国育ちのサボテンやユッカ、アガベなどの多肉植物は、同種の植物でも耐寒温度...

柱サボテン(鬼面角)の育て方

サボテンは初心者でも育てやすいイメージが定着していますが、じつは根腐れで枯らしてしまいやすい植物です。
大切に育てている柱サボテン(鬼面角)を枯らしてしまわないように、こちらの育て方をチェックしてみてください。

日当たり・管理場所

太陽に向かって成長しているような柱サボテン(鬼面角)は、日当たりが大好きな植物です。
原産地ブラジルやペルーのジリジリと照りつけるような太陽の下で生息しているので、乾燥にもとても強い特徴があります。
柱サボテン(鬼面角)を育てる際には、「日当たり」と「風通し」この2つに注意しながら育てるのがよいでしょう。

ドライガーデンなどの屋外で育てている人に気をつけて欲しいのは、真夏の直射日光。
あまりに強い日差しは、葉焼けをおこしてしまう可能性があります。また、35℃を越える真夏日が続くと、夏でも半休眠状態になってしまうことも。
柱サボテン(鬼面角)が弱ってしまわないように、遮光ネットで日差しを遮ってあげましょう。

また、柱サボテン(鬼面角)は、比較的寒さに強いので関東以南の太平洋側であれば地植えで育てられますが、近年の大寒波の襲来や雪や霜が降りる地域での屋外越冬は難しいので、防寒対策が必要でしょう。

霜にあたると腐りやすくなる心配もあるので、本格的な冬の訪れまえに、室内へ移動してあげるのがおすすめです。

水やり

柱サボテン(鬼面角)への水やりは、曇っている日にあたえるようにしましょう。
とくに真夏の晴れた日中の水やりは要注意。水がいっきにお湯へと変化してしまい、蒸し風呂状態になってしまった柱サボテン(鬼面角)は腐ってしまうこともあります。

そもそも肉厚なサボテン自体が水分を多く含んでいるため、足りない水分は自分で補うことができ、多少の水切れをおこしても問題はありません。

成長期の春~秋にかけては、土の表面が乾いているのを確認し、”曇っている日”に水をたっぷりとあたえます。
冬の休眠期は、乾燥が気になるときのみ霧吹きで湿らせる程度でよいでしょう。

多湿状態を避け、乾燥気味に育てることが、柱サボテン(鬼面角)を腐らせずに育てるコツです。

肥料

柱サボテン(鬼面角)へ肥料をあたえるタイミングは、春~秋にかけての成長期のみでよいでしょう。

「うっかり肥料をあたえるのを忘れてしまいそう」という人は、水やりのタイミングと一緒に液体肥料を規定量に希釈してあたえましょう。
「手軽に済ませたい」という人は、緩効性化成肥料を2ヶ月に一度を目安に置き肥にするのが向いています。

どちらを選んでも構いませんが、冬の休眠期に肥料をあたえることだけは避けてください。
休眠中に栄養たっぷりの肥料をあたえると、肥料焼けをおこしてしまい枯れる原因となるので注意しましょう。

植え替え

きれいな緑色の柱サボテン(鬼面角)の色が悪いと感じるときには、根詰まりをおこしているかもしれません。ひとまわり大きな鉢へ植え替えをするタイミングです。

植え替えは春がベストシーズン。
水やりは1週間ほどまえからストップし、植え替えに備えておきましょう。

多肉植物やサボテン用の土を使用すると手軽に植え替えができるので、初心者の方にはおすすめです。
普段からガーデニングを楽しまれているという方は、すでにご自宅に何種類かの用土があると思うので、水はけのよい土をつくってみるのも楽しいでしょう。
赤玉土や鹿沼土、腐葉土、軽石やバーミキュライトなど、ご自身でブレンドしてみてくださいね。

【植え替えで準備するもの】
・ひとまわり大きな鉢
・観葉植物や多肉植物用の土など(水はけのよい土)
・鉢底ネット
・軽石やゴロ土など
・グローブ
・ハサミ(消毒しておく)

【植え替えの手順】
1. ひとまわり大きな鉢底へ鉢底ネットをしき、軽石またはゴロ土を入れる
2. 観葉植物または多肉植物用の土を3分の1ほど入れる
3. 柱サボテン(鬼面角)を傷つけないように鉢から抜きだす
4. 古い土を落としていきながら、傷んでいる根があったらカットする
※根をカットした場合、数日乾かしてから植え替える
5. 鉢へ土を入れながら柱サボテン(鬼面角)を植え替える
6. 根のダメージを考えて、1~2週間ほどは水やりを控え半日陰で管理する

柱サボテン(鬼面角)の病害虫

柱サボテン(鬼面角)がとくに気をつけたい病害虫は、「立ち枯れ病」と「カイガラムシ」です。
土の中の病原菌が原因となる立ち枯れ病は、早期発見と対処がポイントになります。

生育不良を感じたり、黄色く変色したり、異変に気づいたら立ち枯れ病を疑いましょう。
症状が悪化してしまうまえに異変部分を切り取り、薬剤を使って消毒するのがおすすめです。

また、見過ごしてしまうと大量発生してしまうカイガラムシも、数が少ないうちに対処したい害虫です。
歯ブラシを使用し、こすり落としたあと、再度カイガラムシを発生させたくないという人は、殺虫剤を散布して予防しておきましょう。

柱サボテン(鬼面角)の増やし方


柱サボテン(鬼面角)を増やす方法は2つ。「胴切り」と「挿し木」です。
どちらの方法も難しくないので、敵期の4~5月にはぜひチャレンジしてみてくださいね。

胴切り

柱サボテン(鬼面角)を、自分の好みの長さにカットして育てられる胴切り。
はじめは切る場所に迷ってしまうかもしれませんが、どこを切ってもかまいません。

ただし、変色しているところは避け、緑の発色のよい部分を選んでカットしてください。
カッターを消毒し、怪我をしないよう気をつけてカットしてみましょう。

胴切りした柱サボテン(鬼面角)は、根が出るまでの1~2ヶ月間は風通しのよい場所で管理し、発根を確認したら植え替えを行います。

挿し木

柱サボテン(鬼面角)の株元や茎から子株がでていたら、挿し木のチャンスです。
胴切りと同じ要領で、消毒したカッターを使い切り取りましょう。

切り口が乾燥するまで2~3週間ほど風通しのよい場所で管理し、乾いた状態を確認したあと植え替えを行います。

植え替え後の水やり

胴切り、挿し木の植え替え直後の水やりは避けてください。
1週間程経ってから水をあたえましょう。

まとめ

立体的なドライガーデンづくりに欠かせない柱サボテン(鬼面角)は、ボリュームがでるほどに個性的な姿を楽しませてくれるでしょう。
対照的に、短く仕立てた柱サボテン(鬼面角)は、なんともいえない緩さが癒やしとなり、お部屋の空間を和ませてくれる存在となりそうです。お気に入りの鉢を探し、インテリアとして演出してみるのもおすすめです。
柱サボテン(鬼面角)の特徴を活かしながら、自分らしい楽しみ方を見つけて育ててくださいね。柱サボテン(鬼面角)をメインにしたドライガーデンづくりにご興味のある方はぜひ『庭.pro』にお任せください。

2024年1月26日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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