【ウチワサボテン】育て方の基本を庭師が伝授

ウチワサボテンの育て方をプロの庭師が伝授します

ウチワサボテン|庭.pro

「ウチワサボテン(Opuntia)」は、サボテン科に属するウチワの様な形をしたサボテンの俗称で、原産地はアメリカ、メキシコ、中米などで、別名仙人掌とも呼ばれます。ウチワサボテンはその名の通り、ウチワの形に似た楕円で、上に伸びていくのが特徴で、綺麗なお花も咲き、育てやすく、一部の地域では食用にも用いられている、親しみやすい多肉植物です。このページでは、「ウチワサボテン」の育て方やお手入れ方法、剪定などについてご紹介します。

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目次

ウチワサボテンの基礎知識
ウチワサボテンの特長
ウチワサボテンの育て方
ウチワサボテンの剪定方法
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ウチワサボテンの基礎知識

学名:Opuntioideae
科名:サボテン科
属名:オプンチア属
原産地: 南北アメリカ、メキシコ、キューバなど
和名:ウチワサボテン
英名:Opuntia
樹高:低木 3m~5m
常落区分:常緑性
日照:日なた
耐暑:強い
耐寒:普通
開花期:6月~8月
花色:赤、ピンク、白、黄色
剪定時期:春、秋
記念樹:花言葉の「枯れない愛」などより、「退職祝い」や「新築祝い」などで、ドライガーデンのお庭には最適です。かわいいお花を付けるウチワサボテンは、多肉植物ファンの方やガーデニングビギナーの方にもおすすめです。
花言葉:「燃える心」、「暖かい心」、「偉大」、「枯れない愛」

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ウチワサボテンの特長

ウチワサボテンは多肉植物の中のサボテン科の植物で、ウチワの形に似ていることより、ウチワサボテンと呼ばれていますが、原産地のアメリカや、メキシコ、中米などの乾燥した砂漠や、雨の少ない地域や高山などの過酷な環境でも、生育できるように、葉に水と栄養分を蓄え、トゲの部分には「刺座(しざ)」があるのが特徴です。
ウチワサボテンの属する、オプンチア属には約300種以上の種類があり、種類によって形や色は様々ですが、ウチワサボテンは、ウチワのような平たい楕円形で、茎の節から鱗片状の若い芽を次々と出して生長していきます。
ウチワサボテンは非常に丈夫で、大変育てやすい植物です。環境が合えばどんどんと群生して増えていきます。

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ウチワサボテンの育て方

植える場所

「ウチワサボテン」を地植えする場合は、日陰でも日向でも枯れることはありませんが、基本的には日なたの日差しの強い場所を好みます。しかしながら、風通しが悪いと病害虫の原因になるので、風通しは良い場所を選びましょう。

特に、春から梅雨までの間は、しっかりと日光に当てておきましょう。この時期の日光不足は弱い株に育ち、枯死する場合もあるので注意が必要です。梅雨明け後の猛暑日などの強い直射日光は、葉焼けの原因にもなるので、状況を見ながら、遮光も検討しましょう。

土づくり

ウチワサボテンは乾燥気味に育てるのがよいので、水はけのよい土を作りましょう。市販の多肉植物、サボテン用の土でも可能ですし、赤玉土小粒5、軽石小粒4、腐葉土1の配合の用土に植え付けましょう。

水やり

ウチワサボテンの水やりは、アガベユッカなどと同じで構いません。地植えの場合、春、秋は表土が乾いたら与える程度としましょう。冬季は、月1~2回程度の水やりにし、休眠状態で冬越しさせましょう。

春・秋

水やりは午前中に行いましょう。表土が乾いていたら与える程度です。

夏の水やりは、夕方~夜の気温が下がった時間帯に行いましょう。日中の気温の高い時間帯の水やりは、高温で株が蒸れる原因となります。
猛暑期間は、表土が乾いたらたっぷりの水を与えるようにしますが、猛暑の高温期であれば、水やりを多めにすると成長も早いため、表土の乾燥度合いにもよりますが、乾燥が早い場合は、1日1回の水やりでも問題ない株もあるので、早く成長させたい場合は様子を見ながらトライしてみましょう。

冬の水やりは、日中の気温の高い時間帯に行いましょう。気温が0度を切るような場合は、水やりは行わず、断水して冬越しさせましょう。苗が小さい場合は乾燥で枯れる可能性があるため、地植えは控え、鉢植えで移動させられるようにしておきましょう。

肥料

ウチワサボテンの肥料は、アガベユッカと同じで構いません。肥料を施す時期は、生育期の4〜10月です。緩効性肥料を与える場合は、2ヶ月に1回を目安に与えるようにしてあげて下さい。液体肥料の場合には、10日に1回を目安として与えるようにしましょう。

肥料の種類は、一般的な用途の、窒素、リン酸、カリが全て入っているもので、N・P・K比率が5:5:5などのバランスの良いものを選びましょう。追肥は、速効性の液肥を与えますが、多肉植物は成長が遅く、肥料をたくさん必要とはしませんから、多肥にならないように量や濃さを調整しましょう。

植え替え

ウチワサボテンの植え替えは、アガベユッカと同じで構いません。地植えの場合は、基本的に植え替えは必要ありませんが、2年~3年に1度程度は、客土を入れて用土をリフレッシュしたら、より強く美しく育ちます。

冬越し

ウチワサボテンは品種により、越冬温度が異なりますが、基本的には5℃を下回る場合は、寒冷紗などでの対策を行いましょう。種類によって耐寒性が異なるので、種類毎の越冬可能温度を良く調べてから地植えしましょう。

病虫害・病気対策

ウチワサボテンは、比較的病気や害虫に強い植物ですが、風通しが悪かったり、多湿状態が続いた場合などに、立ち枯れ病や根腐れ病、黒斑病、すす病などが発生する場合があります。
また、多湿などにより、根腐れになる場合も多く、根元が茶色くぶよぶよとした状態は、根腐れのサインですから、その場合は胴切りをして用土を改めて整え植え替えましょう。

増やし方

ウチワサボテンは、挿し木で増やす方法が一番成功確率が高い方法です。挿し木は、カットした後に切り口を殺菌剤(ルートンなど)を施し、丸1日以上乾燥させた後に植え付けましょう。植え付ける用土は新しい清潔な土を使用することが良いでしょう。

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ウチワサボテンの剪定方法

ウチワサボテンは、葉が均一に広がって生長しないため、樹形バランスが悪くなる場合があります。バランスが悪くなった場合は、葉をカットしてバランスを調整しましょう。
また、病気にかかった場合や、伸長し過ぎた場合は、「胴切り」を行いましょう。胴切りは、カットする部分を水平に切り取るだけですが、良く切れるナイフで切ることと、ナイフはできれば消毒を行ったものを使用しましょう。
また、胴切りを行った場合は、切り口を良く乾燥させて病気を防いておきましょう。地植えの場合は扇風機などで風を当てるのも良い方法です。
葉をカットする剪定も、胴切りも、できれば3月~4月頃に行いましょう。夏の暑い時期は弱る原因となる場合があるので、その時期は避けておきましょう。

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まとめ

ウチワサボテンは、地植えできる品種もあり、丈夫で生育も早く育てやすい多肉植物です。また、お花も鑑賞できますし、葉肉を食用としている地域もあります。こんなウチワサボテンは、キュートな形にかわいいお花で、昔から愛好家も多く人気も高い植物ですが、近年では、ドライガーデンやロックガーデンの主役としても人気が高くなってきています。ウチワサボテンを上手に育てるポイントは、日当たりは良いところに、水やりは控えめに、水はけと温度と湿気に気を付けることです。

「ウチワサボテンを使ったオシャレなドライガーデンのお庭を作りたい」という方には、ドライ系植物同士の組み合わせや植え方のバランスまでドライ系植物を知り尽くした庭.proにぜひお声がけください。

2024年1月30日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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