【ティーツリー(メディカルティーツリー)】基礎知識と育て方を庭師が伝授

庭木にぴったりのオージープランツ|【ティーツリー(メディカルティーツリー)】の育て方のコツをプロの庭師が伝授します

ティーツリー(メディカルティーツリー)基礎知識と育て方|庭.pro

爽やかな香りが特徴のティーツリー(メディカルティーツリー)。軽やかな樹姿と香りのある葉を年中楽しめ、春には花も楽しめる庭木にぴったりのオージープランツ(オーストラリアンプランツ)です。オーストラリア原産なので乾燥に強いと思われますが、実は水が大好きです。特に鉢植えでティーツリーを枯らさないコツは、水の管理です。ここでは、詳しい育て方や水やりの仕方、剪定のコツなどを解説します。

岡山県で剪定・伐採などのお庭のメンテナンスサービスを提供しています
メールでのお問合せはコチラ
お電話での問合せ0120-335-332【営業時間】9:00~17:00 【定休日】日曜・祝日 ]

目次

ティーツリー(メディカルティーツリー)の基本情報
ティーツリー(メディカルティーツリー)の特徴
ティーツリー(メディカルティーツリー)の育て方
ティーツリー(メディカルティーツリー)の病気と害虫
ティーツリー(メディカルティーツリー)の剪定方法
ティーツリー(メディカルティーツリー)の増やし方
まとめ

ティーツリー(メディカルティーツリー)の基本情報

分類:フトモモ科メラレウカ属
学名:Melaleuca altemifolia
英名:Narrow-leaved Paperbark、Tea tree
別名:メディカルティーツリー、アルテルニフォリア
原産地:オーストラリア
樹高:5〜6m
葉張り:1〜3m
常落区分:常緑高木
耐寒性:−2℃前後
耐暑性:強い
開花期:5〜6月
花色:白
用途:庭木、シンボルツリー、ハーブ、ドライガーデンなど
剪定時期:6〜7月
花言葉:清潔、強い味方

ティーツリー(メディカルティーツリー)の特徴

ティーツリー(メディカルティーツリー)基礎知識と育て方|庭.pro
メディカルティーツリーはオーストラリア原産の常緑高木で、葉に香りがあり、精油でも人気のオージープランツ(オーストラリアンプランツ)のひとつです。オーストラリアでは古くから薬用などに用いられてきたため、メディカルティーツリーと呼ばれます。苗は、品種名のメラレウカ・アルテルニフォリアという表記でも出回ります。
丈夫で病害虫も少なく、開花時期には株いっぱいに白い花を咲かせる姿も見事です。暑さや寒さにも比較的強く、関東以南では地植えができます。剪定もしやすく、育てるのはそこまで難しくありません。ただし水が大好きで、鉢植えでの栽培では水の管理が難しい面があります。

ティーツリーという名称と違い

フトモモ科には、ティーツリーという名前のつく植物がいくつかあります。これらは、オーストラリアの先住民が葉を煎じて飲むのを見たイギリスの探検家・キャプテンクック一行が「ティーツリー(お茶の木)」と名付けたという話が有名です。
その中でも一般的にティーツリーと呼ばれ、アロマや化粧水などに使われているのがこのメディカルティーツリーです。先住民が皮膚の炎症や咳などの治療に使用し、抗生物質が出る前には薬用として欠かせないものともなりました。ですが、メディカルティーツリーは飲用にはあまり向かず、お茶の葉として用いられることはほとんどありません。

ちなみにお茶として飲まれたのは、レプトスペルマム属ではないかと言われています。レプトスペルマムについての詳しい記事はこちら。

【レプトスペルマム】基礎知識と育て方を庭師が伝授
花も葉の香りも楽しめるオージープランツ|【レプトスペルマム】の育て方のコツをプロの庭師が伝授します 人気のオージープランツ(オーストラリアンプランツ)のひとつ、「レプトスペルマム」。 実はレプトスペルマムと言っても、鮮やかな花が魅力のギョリ...

良い香りと成分

ティーツリー(メディカルティーツリー)基礎知識と育て方|庭.pro

メディカルティーツリーは、すっきりとした清涼感のある香りが特徴です。森林の香りとも言われ、リフレッシュ効果があるとされています。
メディカルティーツリーに多く含まれるテルピネン4オールという成分には、抗菌作用・抗炎症作用などがあり、うがい薬やニキビケアなどにも用いられています。
またシネオールという成分には、免疫向上・抗菌作用などがあります。

個性的な樹皮

ティーツリー(メディカルティーツリー)基礎知識と育て方|庭.pro

メディカルティーツリーを含むメラレウカ科のいくつかは英語ではペーパーバークと呼ばれます。
これは樹皮が何枚もの薄い紙が重なり合っているような質感で、成長するとそれが剥がれてくる性質を表しています。幹が充実してくると幹がねじれたような模様になって、成長すると剥がれてくる姿はかっこよく、個性的なシンボルツリーとしてもおすすめです。

ティーツリー(メディカルティーツリー)の育て方

ティーツリー(メディカルティーツリー)基礎知識と育て方|庭.pro

水やり

オージープランツ(オーストラリアンプランツ)なので乾燥気味に育てるように思われますが、メディカルティーツリーの原産地は湿地帯で、特に水が好きです。土の表面が乾いてきたと思うくらいのタイミングたっぷりと水をあげましょう。夏は朝晩の2回、冬は風が強いと意外と土が乾燥しやすいので、様子を見ながら1〜3日に1回やります。
地植えの場合は多少の乾燥にも強くなります。植え付けてからしばらくは水をやりますが、ほぼ降雨で育ちます。

水切れさせると一気に枯れ込むことがあります。葉が黄色くなり乾燥してパラパラと落ちてくる場合は、水切れが原因です。この症状が現れたときは水を張ったバケツに1時間ほど鉢植えごと浸け、葉水も十分に行い、様子を見てみてください。暑い時期はどうしても水切れしやすいので、あらかじめ腰水につけておくのも良いでしょう。

日当たりと置き場所

日当たりが良い場所を好みます。暖地では地植えができます。耐寒性も比較的強く、ある程度大きくなれば多少の雪でも耐えます。ですが枝が折れやすく、雪が積もるような寒冷地では鉢植えがおすすめです。根元をマルチングするなどの防寒対策を行い、冬は軒下などに取り込みます。
風通しの良い場所を好みますが、枝が折れやすいので強風が当たる場所は避けて植えましょう。また生育旺盛で20cmほどの苗でもどんどん大きくなるので、スペースを十分確保できる場所が適しています。

肥料

メディカルティーツリーは肥沃な土壌を好む植物ではありますが、肥料はほとんど必要としません。植え付け時に緩効性肥料や有機肥料を混ぜ込みます。追肥をするのであれば、春の成長期、液体肥料は通常の倍以上薄めたものや有機肥料を施します。

植え付けと植え替え

メディカルティーツリーは、水はけが良く、水持ちの良い土を好みます。オージープランツ(オーストラリアンプランツ)だからと水はけの良さだけを重視すると、特に夏は水切れしやすくなります。草花用培養土でも育ちますが、赤玉土やパーライトなどに腐葉土やバーク堆肥などを配合するのがおすすめです。根を触られるのが苦手なので、根鉢はなるべく崩さないように植え付けます。

ティーツリー(メディカルティーツリー)の病気と害虫

香りのあるメディカルティーツリーは病害虫に強い植物です。ただし、用土の中にコガネムシやカミキリムシの幼虫などが入ることがあります。急に水の吸収が悪くなったり、葉が落ちたりなどしてきたら土の中を確認してみましょう。
また、風通しが悪いとカイガラムシがつくこともあります。剪定などをして風通しをよくして予防し、見つけたら歯ブラシなどでこすりとって駆除します。

ティーツリー(メディカルティーツリー)の剪定方法

ティーツリー(メディカルティーツリー)基礎知識と育て方|庭.pro
夏に花芽をつけるので、剪定の時期は花後から7月中までが適当です。大きくなりすぎた株を整えるための剪定は秋でもかまいません。
メディカルティーツリーは生育旺盛で大きくなりやすく、樹形が乱れがちです。放置すると大きくなりすぎたり、バランスが悪くなって強風で倒れてしまったりすることがあります。なるべく毎年剪定してあげるとよいでしょう。小さい苗でも、定期的に剪定することによって枝数が増えたり主幹が太くなって、丈夫な株に育ちます。メディカルティーツリーは太い主幹を切り戻しても成長期の春には切り口からたくさん枝を出してくれるので、高さを抑える剪定もしやすい植物です。

剪定のコツ

まず内側に向いた枝や混み合った枝を整理して風通しをよくしましょう。また、ほかの枝より極端に太い枝やまっすぐ太く伸びる徒長枝(とちょうし)は、樹形を崩してしまうので根元から剪定します。枝の太さを揃えることによって、樹形もよくなります。
高さを抑えたい場合は、全体の2/3か1/2ほどの場所で切り詰めます。萌芽力が強いので、葉を残さなくても大丈夫です。太い枝を短く切りつめたり、多くの枝や芽を切り落とすような強剪定は真夏と真冬を避けた時期に行いましょう。

ティーツリー(メディカルティーツリー)の増やし方

揷し木で増やすことできます。その年に伸びた枝を10cmほどにカットし、葉っぱを3〜5枚ほど残して下葉は落とします。切り口に発根剤などを塗り、赤玉土などの用土に挿します。根が出るまでは土が乾燥しないように、常に湿らせた状態を保ちます。腰水につけておくのもおすすめです。

まとめ

メディカルティーツリーは、剪定した枝もたっぷり楽しめるのが魅力。おうちに飾って切り花として香りを楽しんだり、葉をお風呂に入れるとリラックス効果にもなります。強健で育てやすいので、オージープランツ(オーストラリアンプランツ)初心者にもおすすめのシンボルツリーです。ただし鉢植えは水切れには要注意です!ぜひメディカルティーツリーを取り入れたお庭づくりに挑戦してみてくださいね。

2024年1月26日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

自分では難しい、
“やっぱりプロに依頼したい”そんな方へ。

庭.proなら、専門の職人が「理想のお庭」を叶えます!
庭.proなら、専門の職人が「理想のお庭」を叶えます!

庭.proがお客様に選ばれる理由
“3つの理由”
  • 専門スタッフが一貫サポート。何でも相談しやすく、安心。



    言葉にしにくい不安や希望を丁寧に伺い、施工完了までしっかりとサポート!

  • ご要望に最適な職人による理想の仕上がりで、安心。



    自分で職人を探す手間がありません!

  • 無料見積もり追加料金なしで、安心。



    明朗会計をモットーとしています。

ご利用頂いた
95.4%のお客様に
満足・
大変満足の
評価を頂いております。

お客様からのご満足の声を
一部ご紹介します。
丁寧で、何度も足を運んでくださり、こちらの意向をよく汲み取って、提案してくださったので、とても安心感がありました。(F様)
考えられる様々なパターンと予測される木の状態を丁寧に説明して下さり、十分納得した上で作業に入って頂きました。結果、本当に満足のいく仕上がりとなり、お願いして良かったです。(K様)
思った以上にスムーズに相談が進み、連絡も小まめにあり、安心して希望通りできた。(S様)
思った以上の出来栄えです。ここまでしてくださるとは思いませんでした。ステキな庭になって気持ちが落ち着きます。丁寧な仕事をしてくださった職人さんにも感謝です。(F様)

無料お見積り・
お問い合わせはこちら

[総合受付]
お庭と住まいのコンシェルジュ

受付時間/9時~17時 定休日/日曜・祝日

サービスエリア:岡山県
岡山市・倉敷市・総社市・玉野市・瀬戸内市・備前市・赤磐市・和気町・早島町

庭.proについて、
もっと知りたい方はこちら
サービス紹介
(庭.proが選ばれる理由)
図解入り剪定マニュアルをKGコンシェルジュのサイトでダウンロード図解入り剪定マニュアルをKGコンシェルジュのサイトでダウンロード

※関連サイト「KGコンシェルジュ」にリンクします。

 

いま人気のドライガーデンって何?ドライガーデンの魅力に迫る!
素敵なガーデンを夢見つつも、忙しくて後回しになっていた皆さん。おうちにいる時間が増えた今が、庭リフォームを検討するよいチャンスです。そんな皆さんの選択肢の一つに入れていただきたいのがドライガーデンです。たまに見聞きする「ドライガーデン」って...
ドライガーデンデザイン例
ドライガーデンの素敵なお庭をSNSなどから厳選してお届けします。DIYで作られたり、工夫を凝らしたお庭の数々です。ドライガーデン作りのデザインのお手本にしてくださいね。 ドライガーデン海外の見本 ドライガーデンの海外のデザイン見本です。お家...
ヘアサロン店舗前にプランタードライガーデン(岡山県岡山市北区川入)
プランターを使ったインテリア風ドライガーデンをワイルドなアガベやユッカロストラータ中心に相性の良いオージー系のウエストリンギヤ等を下草に使ってデザインしました。このプランターだとコンクリートの上でも小さな庭が作れるのでマンションのベランダやウッドデッキの上などでも可能です。お庭を諦めていた方も一度ご相談ください!
【レプトスペルマム】基礎知識と育て方を庭師が伝授
花も葉の香りも楽しめるオージープランツ|【レプトスペルマム】の育て方のコツをプロの庭師が伝授します 人気のオージープランツ(オーストラリアンプランツ)のひとつ、「レプトスペルマム」。 実はレプトスペルマムと言っても、鮮やかな花が魅力のギョリ...
【アガベ】育て方の基本を庭師が伝授
アガベの育て方をプロの庭師が伝授します 「アガベ(agave)」は、南アメリカ北部から北アメリカ南部、中央アメリカ地域が原産のドライガーデンに最適な希少な多肉植物です。アガベは、300種類以上もの品種があり、先の尖った葉がロゼット状に広がる...
【ユッカ・ロストラータ】育て方の基本を庭師が伝授
ユッカ・ロストラータの育て方をプロの庭師が伝授します 「ユッカ・ロストラータ」は、アメリカ テキサス州やメキシコ北部が原産のドライガーデンに最適な希少植物です。暑さ、寒さにも非常に強く、観葉植物として室内の観賞用としても、屋外の地植えにして...
【ウチワサボテン】育て方の基本を庭師が伝授
ウチワサボテンの育て方をプロの庭師が伝授します 「ウチワサボテン(Opuntia)」は、サボテン科に属するウチワの様な形をしたサボテンの俗称で、原産地はアメリカ、メキシコ、中米などで、別名仙人掌とも呼ばれます。ウチワサボテンはその名の通り、...
【ゴールデンバレルカクタス(金鯱サボテン)】育て方の基本を庭師が伝授
ドライガーデンに似合うサボテン ゴールデンバレルカクタス(金鯱)の育て方をプロの庭師が伝授します ドライガーデンに似合うサボテン ゴールデンバレルカクタス(金鯱サボテン) 圧倒的な存在感を放つサボテンの王様「ゴールデンバレルカクタス」。名前...
【ナツメヤシ】育て方の基本を庭師が伝授
ナツメヤシの育て方をプロの庭師が伝授します 「ナツメヤシ(Date Palm)」は、北アフリカからペルシャ湾岸沿岸が原産で、紀元前5000年頃から栽培されている、ヤシ科ナツメヤシ属の常緑の高木で樹高30mにも達するものもあります。ナツメヤシ...
【パンパスグラス】育て方の基本を庭師が伝授
パンパスグラスの育て方をプロの庭師が伝授します 「パンパスグラス(pampas grass)」は、イネ科の多年草で日本では「シロガネヨシ(白銀葭・白金葭)」、「おばけススキ」とも呼ばれています。原産は南アメリカで、名前の由来はアルゼンチンの...
岡山県の庭づくり・庭リフォーム
岡山市・倉敷市などの庭づくり・庭リフォームなら、庭.pro|高い技術と洗練されたセンスを持つ多才な庭師や職人が理想のお庭を実現いたします。
目次に
戻る