剪定の切り方・切る場所・切り口の正しい方法を庭師が伝授します♪

剪定の切り方、切る場所、切り口は、正しい方法があります。正しい剪定の方法とは、剪定による樹体の損傷が極力少なくなるようにすることと、その後に腐朽など、将来に悪影響を及ぼさず、むしろ、剪定によって樹勢が蘇ったり、木が若返ったりできる手助けとなるように行うことが肝要です。
このページでは、剪定の正しい切り方によって、癒傷(ゆしょう)組織が切り口を塞いでくれるように剪定を行う方法をプロの庭師がお伝えいたします。

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木の構造

表皮は、幹と枝を保護する役目です。
形成層は、内側には導管を外側には篩管を形成し、幹を太らせます。
辺材には、導管があり、細胞は生きています。
心材の導管は樹脂で塞がれていて、細胞は死んでいます。
導管は根から吸い上げられた、水分や養分の通り道です。
篩管は光合成で作られた糖などの光合成産物を運びます。

樹木は木部と師部の間にある形成層が細胞分裂を行い、幹が肥大生長していきます。
根から幹、枝、葉まで通っている維管束は、根から吸収した水分や、窒素、リン酸、カリウムなどの無機塩類を葉へ送り、光合成によって葉で作られた養分を根に送る役目となっています。

このような構造で木は成り立っていますので、これらのそれぞれの役目を持った組織を極力傷つけず、剪定後も早く回復できるように切ることが一番大切です。

正しい剪定の切る場所

ブランチバークリッジブランチカラー正しい剪定位置

ブランチバークリッジとは、枝の付け根の樹皮にある皺模様の部分で、幹と枝の成長によってできる。
ブランチカラーとは、枝の下、もしくは、枝の周り全体にできるもので、幹の細胞によって構成されています。
正しい剪定の位置は、これら木の構造上、切り取ってはいけない部分を切り取らないように剪定を行うということで、上の写真の通り、赤い部分のブランチバークリッジ、ブランチカラーを切り取らないこと。そしてできるだけ、幹に近い部分で切り取ること。
そして、腐朽対策として、切り口に保護剤を施すことをお願いしたいと思います。
保護剤はいろいろと使ってみて、トップジンMペーストが良いかなと思います。

<引用・参考文献>
神庭 正則 シャイゴの剪定理論
http://www.jpgreen.or.jp/kyoukyu_jyouhou/gijyutsu/sentei/ga199912.pdf

自宅の庭木の剪定の最適な時期が分かれば、ある程度は自分でも行えます。
ポイントは、切ってはいけない時期に切らないこと、切ってはいけない枝を切らないこと、切りすぎないこと、よく切れる清潔な道具を用意することです。樹木は生き物ですから、病気になったり、虫がついたりするので、人と同じように大切に扱ってあげてくださいね。
どうしても難しいようなら是非ご用命くださいね。庭木のメンテナンスはこちらから

2022年4月8日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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