「シャリンバイ」の特徴と剪定方法を庭師が伝授!

シャリンバイの花
シャリンバイは枝先に葉が集中して作られる性質があり、葉が放射状に生える事から、その枝葉が車輪のように見えることと、花が梅の花に似ていることなどからシャリン(車輪)バイ(梅)と言われるようになったようです。非常に丈夫で排気ガスの多い道路沿いの街路地にも使われる事が多く多少の乾燥や強剪定で枯れる心配はありませんが、一度樹形が乱れると元に戻すのは大変なので、いくつかある気をつけるポイントを伝えます。

目次

シャリンバイの基礎知識
シャリンバイの種類
シャリンバイの注意が必要な害虫
シャリンバイの剪定時期

■シャリンバイの基礎知識

学名:Rhaphiolepis umbellata
科名:バラ科
原産地:日本・東アジア
和名:シャリンバイ
大きさ:背丈0.5~1.5m(3m) 横幅0.3~1.5m(2m)
分類:常緑低木
花色:白(5月~6月)
難易度:とても丈夫
日照量:日当たりがいいところを好む
水分量:やや乾燥を好む
耐寒性:やや暖かいところを好むため、寒冷地は多少保護が必要
成長速度:成長は遅い
移植:夏、秋の移植は控えたほうが良い

シャリンバイは暖かい地域の海岸に生育する常緑の低木です。葉は厚く春に白または淡紅色の5枚の花が咲き、厚ぼったいバラ科の特徴をよく出ています。秋口には黒紫色の実が直径1cmほどで、中に合着くした種子が2つ入っています。元来シャリンバイは海岸植物であり、乾燥に強いことから、街路樹として植栽されることが多くなった。岡山県では瀬戸内海の島の海岸など、一部の場所にしか生育していなかったが、岡山県内各地で植栽された結果、他地域でも芽生えているものが見られるようになってきた。
 シャリンバイは奄美大島の特産品である大島紬の染色に使用されることでも有名。幹や根のタンニンを含む煎汁を染液として絹に染着させた後、泥に浸漬して黒褐色に媒染する染料に使用しています。

■シャリンバイの種類

先に述べたシャリンバイには他にも種類があります。
①マルバシャリンバイ
Rhaphiolepis umbellata var.integerrima
シャリンバイより葉の幅が広く枝が横方向に張りやすく、樹高は1.5mほど。
②ベニバナシャリンバイ
中国南部原産のインディカの園芸品種(R. indica cv.)や、インディカ(R. indica)とシャリンバイ(R. umbellata)との交雑種がいくつか流通しているようです。
③ヒメシャリンバイ
葉が他のシャリンバイより小型(長さ2~3センチ)の品種でピンク花もあります。
④シマシャリンバイ(アツバシャリンバイ)
小笠原諸島の固有種で葉がシャリンバイよりも分厚い。
⑤ホソバシャリンバイ
その名の通り、原種のシャリンバイよりも葉の幅が狭い。

■シャリンバイの注意が必要な害虫

シャリンバイには「カイガラムシ」という天敵がいます。カイガラムシはシャリンバイの葉や枝などに寄生して樹液を吸い、木の成長を妨げる厄介な虫です。冬時期であればマシン油乳剤を虫に直接散布しますが、幼虫(5月から6月)の段階で確認ができたら、乳剤を2回程度散布して成虫になる前に退治したい害虫です。また、カイガラムシによる被害はそれだけに留まらず、カイガラムシの排泄物にカビが生えた状態の「すす病」という病気を発症することがあります。
すす病にかかると、葉が変色し光合成をおこなえなくなり、木の健康を維持することができなくなってしまいます。「すす病」を防ぐためにも、カイガラムシを見つけたらすぐに駆除するよう心がけてください。
カイガラムシ対策としては日当たりをよく風通しも良い状態にしておく為に枝が込み合ってきたら剪定をお勧めします。

■シャリンバイの剪定時期

シャリンバイの黒紫色の実
剪定
剪定するタイミングや時期ですが、若木のうちは勢いよく長く伸びる枝が樹形からはみ出して来た時点でその枝を根元から切り落とすことをお勧めします。基本的に枝の出方は規則正しく生えてくるので、樹形は自然にまとまるのではみ出してくる枝以外を切る必要はありません。むしろ枝はできるだけ切らないことが樹形を保ち元気に育てるポイントです。特にマルバシャリンバイは若木のうちから樹形がよくまとまるので枝を切って整える必要は基本ないです。
ただシャリンバイの花を楽しむ為には花芽は夏から秋にかけてその年に伸びた短い枝の先につくので、枝を切る作業は花が咲き終わった後の6月ごろをお勧めします。シャリンバイの剪定に慣れない方は、特に秋以降は避けましょう。なぜなら庭師でもその時期だと花芽ごと枝を切ってしまう事があるからです、切った枝からは翌年花は咲きません。花よりも樹形を重視するのであれば10月~12月に不要な枝を軽めに剪定しましょう。実はシャリンバイは枝を伸ばす成長力は強いですが、逆に芽吹く力はあまり強くありません。なのであまり切りすぎて樹形が乱れてしまうと新たに出てくる新芽がなかなか芽吹かず理想の樹形に戻すのに時間がかかり、難しくなります。

2019年9月8日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

笑顔で剪定する庭師の竜門さん

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