毛虫の大量発生時期は6月から9月!!


毛虫大量発生時期真っ只中
「毛虫がたくさん発生して困っている」という相談が5月頃から増えて来ています。岡山県では市町村からの毛虫に対しての注意喚起も出てます!。
もっとも毛虫の活動が活発になり、大量発生する時期が6月から9月とされており、夏の暑い日差しの今時期によく見られます。
毛虫の駆除は、発生初期の段階での駆除がもっとも効果的なので、自宅の庭を確認し、早期発見と駆除をオススメします。

目次

毛虫の特徴
毒のある毛虫
毒の無い毛虫
毛虫の駆除方法と注意点
まとめ

毛虫の特徴

・種類によっては年に2~3回発生する
・毛に毒がある種類もある
・樹木の葉裏などに卵を産む
毛虫の色や形から触ると毒があると思われがちですが、実は毒があり刺す危険性のある毛虫は一握りで、ほとんどの毛虫は無毒でです。有毒の毛虫はドクガ科、カレハガ科、ヒトリガ科、イラガ科、マダラガ科といった「ガ」の仲間に実は限られます。

毒のある毛虫


①ドクガ
幼虫は35~40㎜。幼齢の頃は頭部が黒で胴は淡いオレンジ色、成長と共に黒くなっていき側面や背面にオレンジの縞模様が現れます。
毒があるのは目立った長い毛ではなく、その内側にある毒針毛(ドクシンモウ)と呼ばれる細くて小さな毛です。その数は600万本と言われており、抜けやすいのが特徴です。触れるとピリピリとした痒みを伴う皮膚炎を引き起こしますが、痒みは耐え難いほど激しく、2~3週間も続く事があります。死骸や脱皮した皮、抜け落ちた毒毛針に触れても皮膚炎を起こすので、非常に注意が必要です。
サクラ属、バラ属、クヌギ属など、多くの樹木や草花に発生します。サクラ、ウメ、モモ、バラ、ツツジ、フジなど。
幼虫は8月頃に孵化し、集団で生活して越冬します。大きくなると分散し、毒も成長と共に強くなっていきます。

②チャドクガが駆除の方法
幼虫は25~30㎜。幼齢の頃は淡黄褐色で、成長すると頭部は黄褐色で全体に黒い部分が多くなり、側面に白い線が入ります。
毒性はドクガに比べると少し弱いものの、触れると数時間後に患部が赤く腫れ上がり、激しい痒みを伴います。厄介なのが刺された時の痛みはほとんど無いため、症状が出てから気づくこともある毛虫です。一度刺されると体内に抗体ができるため、二度目はさらに激しい症状を引き起こします。抜け落ちた毛などでも症状が起こるのはドクガと同じです。
ツバキ科の樹木であるツバキ、サザンカなど庭木にもよく発生するため、最も被害の多いのが岡山ではチャドクガです。
幼虫の発生は、4月~10月にかけて2回で、大きくなるまでは集団で生活しています。ツバキ、サザンカの葉に列を成している毛虫は、チャドクガと思ってまず間違いありません。衣服に付いた毒針毛に触れただけでも症状を発症するので、注意が必要です。

③イラガ
幼虫の体長は20~25㎜程度。鮮やな黄緑色で美しい姿をしており、短いトゲが体表に並びます。
トゲの付け根の体内には毒の入った袋があり、外敵の皮膚に注入します。触れると想像を遥かに超える激しい痛みが生じるため「電気虫」と呼ばれています。鋭い痛みは1時間ほど続きますが、痒みや発疹を発することは稀です。刺されると最も痛い毛虫として有名です。
バラ科のウメ、サクラ、アンズや、クリ、ヤマボウシ、カエデ類、ヤナギ類などに発生します。
幼虫の発生は夏から秋にかけて1~2回。小さな頃は樹木の葉裏などで集団で生活し、大きくなると分散します。終齢幼虫が繭の中で越冬し、そのまま蛹になります。

毒の無い毛虫


①マイマイガ
大きさは50~75mmくらいで、頭部に目のような模様がありカラフルな2列の点々が特徴です。毒はありませんが、マイマイガの毛は鋭いため刺さるとかなり痛いです。広葉樹・針葉樹・草花などほとんどの葉に発生します。孵化すると糸をはいて枝からぶらさがり、風にのって移動するも特徴です。
アメリカシロヒトリ
②アメリカシロヒトリ
大きさは30mmくらいで、背面が灰色で側面は黄色、白くて長い毛が特徴です。北米からの外来種で、1匹が約1000個の卵を産み1週間で孵化するという驚くべき殖力をもちます。サクラ・やなぎ・ポプラなどの広葉樹に発生します。

毛虫の駆除方法と注意点

【駆除の方法】
・事前に巣や卵を確認して、木・葉などを直接切り落とすか、卵をそぎ落として直接除去する。
・毛虫・蛾は殺虫剤などを散布する。
※注意事項
スプレータイプの殺虫剤だと、卵の飛び散りや毛虫の体毛が飛び散る為、マスクや厚手の手袋、ゴーグルなどを着用して行うようにしてください。
【殺虫剤について】
・ホームセンターなどで市販されているエアゾール殺虫剤など(毛虫の成長時期によっては効果が出ない場合があります。)
・スミチオン乳剤やオルトラン乳剤などを適切に薄めて噴霧器などを利用して散布
※注意事項
・薬剤を使用する時は、土地や樹木の所有者・管理者と相談し、よく注意書を読み、周囲の状況(人、ペット、植物、建物など)、ご自身の体調に気をつけて散布してください。
・大量に薬剤を使用すると木に薬害がでる場合があります。
・マスク、ゴーグル、耐薬品性ゴム手袋、長袖を着るなど、できる限り肌を露出しないようにしてください。ただ洗濯をしても毒針毛をすべて取り除くことは出来ないので、掃除機や粘着クリーナーを丁寧にかけて取り除くか、50度以上のお湯で洗ったり、洗濯後にスチームアイロンをかけると毒針毛の毒性がなくなるようです。
・建物の外壁や車は、薬剤の成分により変色することがありますので注意してください。
・毛虫だけでなく、死骸や抜け殻の毛にも毒がああるので、消毒液散布後もその木に近づく際は注意して下さい。

【毛虫に触れてしまった場合】
流水で充分洗い流し、皮膚炎が起こってしまった際には、市販されている薬品でも痒みや炎症を軽減することができますが、重症化する場合もあるのでなるべく病院での受診をオススメします。

まとめ

今毛虫が大量発生するのは、毛虫がたくさんの卵を産むことや、葉の裏などに産みつけ外敵に見つかり難いことが理由として挙げられます。
毛虫が大量発生した場合の対処法もご紹介しましたが、特に毒のある毛虫には注意が必要です。毒をもつ毛虫を駆除するときには、肌を露出しないように気をつけましょう。樹木にとっても葉を食害し、放置しておくと葉脈だけを残して葉を食べ尽くし、激しい場合は、枝だけ残り、丸坊主の状態まで食害します。しかし、新しい葉が出てくるので、基本的に枯れることは稀ですが、樹勢は衰えます。また、毛虫の大量発生を予防するためには、毛虫が卵から産まれる前に除去しておくことが大切です。
しかしご自身で駆除や予防をする場合は、今回お伝えした通り気を付ける事も多く、どうして良いか分からずお困りであれば、一度プロに相談をしてみてはいかがでしょうか。

2019年7月10日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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