最近「オージープランツ」についてのご相談が増えているようです。「オージープランツ」は基本的には乾燥や暑さに強い樹種が多いのですが、そもそも「オーストラリア」は南半球にある文字通り「大陸」で、日本の20倍近い国土の中にさまざまな気候の地域があります。そのため自生する植物もその地域により大きく性質が異なります。
赤道に近い北部は熱帯雨林気候または接待性気候、中心部は砂漠性気候、その西と東は亜熱帯性気候、南部は温帯性気候と地域により分かれています。
気温は50℃を上回ることもあれば０℃を下回ることもあり、雨が少なく国土の半分は年間降雨量が300ｍｍ以下の地域が占め、近年は川が干上がったり、山火事が頻発したりと気候災害も増えています。
日本で流通するオージープランツの中でも、乾燥した気候の西オーストラリア南部原産のものは、日本の高温多湿には弱い傾向がありますが、「グレビレア」や「バンクシア」などは日本の高温多湿な環境でも比較的育てやすいと言われています。
ただし、「乾燥に強い」とはいえ水を好む樹種も多くあり、「メラレウカ」などの沼地や湿地で自生する樹種は水切れを起こさないように管理が必要でありながら、水はけの悪い土壌では根腐れを起こしてしまう場合もある様です。
全般的に言えることは「日当たりが良く水はけの良い場所を好み寒さには弱い」ことですが、乾燥に強い樹種か、水を好む樹種かなどの見極めが肝心と言えますので、特にお庭に地植えにする際はよく調べた上で選んで適切にお手入することをお勧めさせていただきます。
オージープランツの樹種についてはこちらの記事も是非参考にしてみてくださいね。
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2024年1月30日
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