水やり3年⁉プロの水やりの方法を庭師が伝授

親方に教えられたことで、何度も指導をされたのが水やりです。水やり3年という言葉がある通り、簡単そうで大変奥深いものです。このページでは、正しい水やりの方法、水やりの道具、真夏、真冬の水やりについて、庭師が解説しています。なお、植え付け後の水やりは、やり方が異なるのでこちらでは取り上げておりません。

水やり3年⁉プロの水やりの方法を庭師が伝授

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水やりの大切さ

植物は約80%~90%は水でできています。なので庭木も水が無くなったら枯れてしまいます。地植えした樹木なら、大地で自力で水を吸い上げることも可能かも知れませんが、鉢植えやプランターなどへ植えられたものは、自力で大地から水を吸い上げることは不可能ですから、人がお世話をしないと枯れてしまいます。

樹木の葉は、太陽の光を浴びて光合成を行い、養分を作り出しますが、同時に、樹木内の水分を蒸発させて、樹木の中にこもった熱も同時に放出して、内部温度を下げる働きを行います。逆に、葉から水分が蒸発し、内部の水分量が足らなくなった際には、地中にある根から水分を吸収しています。従って、大地に根を下ろしている樹木は、水のある所へ根を伸ばして水分の吸収を行います。反面、地中に水分が少ない場合も、水分を求めて、根を伸ばしていくと言われています。

故に、土が水分を保有していたり、逆に水分量が少なく乾いていたりというような、水やりの方法を行うと、良く根が張って生育が良い状態となります。この部分が重要なポイントで、自然の中では空気の乾燥や降雨などで、気温も湿度も一定ではありませんから、土の状態や樹木の状態を良く観察して、適切に行うことが大切です。

従い、毎週1回とか、毎日1回、ジョウロに一杯与えるというような、決まったルールはありませんから、大変難しいものと言われるゆえんとなっているのではないかと思います。

植物には、葉などの表面にある小さい孔(あな)=気孔(きこう)を開閉させて、二酸化炭素や酸素、水などの交換が行われています。晴れた日に日光を受けると、この気孔を開き、内部の水分を水蒸気として蒸散させ、同時に熱も放出して、温度を下げます。そして、蒸散した内部には水分量が減少しており、それを補うために、根が地中の水分を吸収します。

また、日照りなどで水不足の状態が続いた場合には、気孔を閉じて、水分の減少を防ごうとします。このような状態になると、葉の温度が上昇し、葉が焼けたり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。また、上部の葉が水分を補おうとして、下部の葉から水分を奪い、下葉枯れという現象となります。

このように、植物には自己を守る働きを備えてはいるものの、根から取り込める水がなくなってしまうような場所や状況では、植物は生存できませんから、このようなことにならないように人が継続的にお世話をしてほしいものです。

水やりの量

水やりの方法は、地中の根まで水を届かせることが一番大切なことで、多くの人はたっぷりと与えれば良いと知ってはいるものの、実際に水を与えている量は、たっぷりと言えないことが多く見受けられます。

水やりの量は、鉢物であれば、鉢底から水が流れ出てくる程度が、庭師の言うたっぷりという量です。水をたっぷり与えることで、二酸化炭素や老廃物などが流れだされ、その空間には新鮮な空気が入り込み、根での呼吸が促進されるということになります。

地植えの場合は、鉢底から流れ出すのが見えるわけではありませんから、少し分かりにくいかも知れませんから、たまには根まで水が届いているか、土に指を挿して確認してみてください。

水やりの時間帯

水やりを行う時間帯は、植物が活動を開始する前の早朝の時間帯が最適です。早朝が難しい場合は、夕方でも問題ありませんが、できるだけ日没までに行いたいものです。

植物は太陽の光を浴びて光合成を行い、生長の栄養を作り出しますが、光合成を行うには水が不可欠となっています。 植物は葉の気功から水分を蒸散させ、根から水を吸い上げていますが、植物が水を必要とする光合成を行う時間帯には水を吸い上げておく必要があるのです。そして、夜には土の水分を根が吸い上げて、土が乾いた状態になるのが最適です。

先ほど触れたとおり、植物や野菜は、日が差している日中に水をたくさん使いますが、夕方や夜になると、ほとんど水を必要とはしていませんから、朝に水を上げるのが難しかったとしても、夕方に水をたくさんあげるようなことは避けておきましょう。
夕方に水をあげる場合は、一晩中、土が湿った状態にはならないように、しておかないと、病気の発生や根腐れにつながってしまう場合もあります。

春の水やり

春は植物の活動が活発になり、新芽を伸ばしたり、お花を咲かせたりする時期です。春になると日中の気温も上昇してきますので、春の水やりは朝の時間帯に行いましょう。

そして、この時期は、植物の成長や活動が活発な時期ですから、水の量もたっぷりとあげることが大切です。しかしながら、まだまだ序々に気温も上昇するこの時期は、水の量も気温や乾燥具合などを見ながら、気温の上昇に合わせて、序々に量を増やしていって様子をみるようにしましょう。この時期に必要以上な水やりでは、根腐れを引き起こすこともあるため、様子を見ながら調整をしてくださいね。

春の水やりは、1日~2日に1度、7:00~12:00

夏の水やり

夏の水やりで一番気を付けたいのは、水やりの時間帯です。夏は言うまでもなく気温が高くて暑いわけですが、とくに真夏の日中の時間帯では、30℃を超すことも多々あり、暑い日差しで喉が渇くように、植物にも水分補給をというように、日中の気温の高い時間帯での水やりは、絶対に避けるべきです。

やはり、夏の水やりの時間帯は、朝の涼しい時間帯に行うのが最も良いですが、難しい場合は、夕方の涼しくなった時間帯で行うようにしたいものです。

日中、30℃を超す炎天下では、水を与えた土の中の温度が上昇し、根を傷める原因になりますから、夏の暑さで水枯れを起こしているような場合でも、すぐに水を与えるのは避けておきましょう。

夏の水やりでは、基本的に早朝と夕方の1日2回、ちょっと多すぎると感じるくらいの量を根元を中心とした範囲にあげてください。

夏の水やりは、1日に2回、9:00までと16:00以降に

秋の水やり

近年の気候は、秋でも夏日になることが多くなり、日中の気温も夏場と変わらない時期もあり、夏の水やりの方法と特に大きな違いはありませんが、一番異なる点は、夜間の気温の変化です。

秋になると、日中は汗ばむ陽気でも、日が落ちると気温がぐっと下がってくるものです。従い、気温が下がる夕方以降の水やりは、その頻度を少しずつ少なくしていくことが必要です。夏日になる日には、水やりはたっぷりと行い、曇りで気温の上がらない日などは、水やりを見送りするように、真夏の毎日の水やりから、序々に水やりの間隔をあけて、3か月の間に毎日から3日に1回まで頻度を少なくするようにしてみましょう。

秋の水やりは、毎日から3日に1回まで序々に減らし、7:00~12:00までに

冬の水やり

冬の水やりは、必要最低限にして、夕方以降は避けることが重要です。

冬の間は、気温が少し上がる午前9時頃に行うことと、夜間の凍結を避けるために夕方以降は行わないようにしましょう。この時期の樹木は多くの水を必要としませんから、地植えでは水やりはほとんど必要としませんし、鉢植えでも葉に瑞々しさが失われていないのであれば、水やりは不要かも知れません。

冬の水やりは、1週間に1回程度、9:00頃に

水やりの道具

ジョウロ

水やりで最も使われているのはジョウロでしょうか。ジョウロにもさまざまな大きさや形がありますが、基本的には「タンク」、水を出す「筒部」、水流を調節する「ハス口」の3つの部品で構成されているのではないでしょうか。タンクの大きさはさまざまですから、水やりの量や頻度、そして使い勝手から大きさを考えてみましょう。そして、一番大切なところは、「ハス口」です。ハス口の穴の大きさや、穴の細かさなどで、水量や強さなどが調整可能です。

ホースノズル

最近では、ホースとホースノズルがセットされたものが多く販売されています。ホースの長さや水の出方をワンタッチで変えられるものもたくさんあります。シャワーやジョウロ、噴霧、横拡散、縦拡散など、用途に応じて使い分けられて便利ですね。

庭木や花木などへの水やりについて解説いたしました。こちらで取り上げた水やり時期は、関東平野部を基準としていますので、その他の地域では多少誤差が発生すると思いますので、そのあたりは自身で花木を観察して調整をお願いします。樹木には、水をたくさん必要とする木花、さほど必要としない植物など、それぞれの植物に適した、水やりの方法がありますから、それぞれの樹木の様子をしっかりと見て、その樹木に応じた水やりの方法を掴んで欲しいと思います。水やり3年が少しでも早く身に着けて頂けたら幸いです。


樹木を元気に育てましょう。ポイントは、元気に育つ環境を作ること、水と肥料を与えること、その樹木に応じた剪定方法を知ることです。庭木は生き物ですから、人間と同じように、酸素や栄養が必要ですし、その樹木毎の時期に応じたお手入れも必要ですから、人と同じように大切に扱ってあげてくださいね。
どうしても難しいようなら是非ご用命くださいね。庭木のメンテナンスはこちらから

2022年6月6日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

笑顔で剪定する庭師の竜門さん

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