【ハナミズキ(花水木)】剪定の基本を庭師が伝授

ハナミズキ
ハナミズキ
街路樹としてよく見かけるハナミズキ(花水木)ですが、実は庭木としても人気です。ハナミズキは花のように色づく葉や、紅葉して赤い実を付けたり等、四季折々で楽しめます。
この記事では、ハナミズキの剪定の仕方や時期などをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

ハナミズキ(花水木)の基礎知識
ハナミズキ(花水木)の特長
ハナミズキ(花水木)の剪定のタイミング
ハナミズキ(花水木)を剪定をするメリット
ハナミズキ(花水木)の剪定方法
ハナミズキ(花水木)の育て方
ハナミズキ(花水木)の病害虫
うどんこ病
自分での剪定は事故に注意!

ハナミズキ(花水木)の基礎知識

学名:Cornus florida
科名:ミズキ科
属名:ミズキ属
原産地:北アメリカ
和名:花水木
英名:flowering dogwood
樹高:高木
常落区分:落葉性
日照:日なた
開花期:4月~5月
花色:白、赤、ピンク
植えつけ時期:11月~3月
耐暑:弱い
耐寒:弱い
剪定時期:12月~2月
記念樹:「卒業記念」「退職記念」に向いています。花、新緑の葉、実、紅葉などの全てが美しく、女子の成長を願う記念樹に用いられています。詳しくはこちらから
花言葉:「華やかな恋」「私の思いを受けてください」

ハナミズキ(花水木)の特長

ハナミズキ(花水木)の幹は細くまっすぐ伸び、4m~10mと大きく育つ落葉高木です。
またハナミズキは、別名アメリカヤマボウシと呼ばれるほど日本産のヤマボウシによく似た樹木です。

春になると総苞片(そうほうへん)と呼ばれる色づいた葉が大きくなり、この葉を多く付けた中央に小さく咲いているものがハナミズキの花になります。前述の通りハナミズキはヤマボウシによく似た樹木ですが、比較してみるとハナミズキは総苞片の先がくぼんでいて、ヤマボウシはとがった形をしているのが特長です。このポイントが見分けるコツでもあります。

秋になると葉は紅葉し、つやつやとした真っ赤な実で核果と呼ばれる性質の実をつけるところも特長です。
残念ながら人間が食べることができませんので、そのおいしそうな見た目には注意が必要です。
※核果とは、核の中に種子があるものをさします。(例:桃、さくらんぼ等)

ハナミズキ(花水木)の剪定のタイミング

ハナミズキの剪定は冬の寒い時期、11月~3月に行います。
冬は休眠期で葉が落ち、生長が落ち着いているため、剪定により枯れてしまうといったリスクが少なくて済みます。
花芽の箇所が分かりやすく膨らんでいるため、花芽を切り落として次の開花時期に花が咲かないといった失敗も避けることができます。

また、基本的には夏場の剪定は、木へのダメージが大きいため好ましくありません。
混み合った枝や伸びすぎている枝、風通しを良くするため等必要最低限の剪定のみにしておきましょう。剪定をしすぎてしまうと枯れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
初心者の方は、無理をせず冬場に剪定を行うようにしましょう!

ハナミズキ(花水木)剪定をするメリット

ハナミズキは日が差さないと枝がすぐに枯れてしまいがちです。
剪定で枝数を整理して日当たりや風通しをよくすることにより、ハナミズキを健康に育てることができます。

ハナミズキの剪定方法


ハナミズキは自然樹形のため、基本的には枯れた枝や不要枝等を切り落とす程度で良いです。

①主幹を剪定する
理想樹形を想定し、希望の高さよりも少し低めに剪定しましょう。
高さが決まったら、希望の高さに近い箇所で枝分かれしている部分の枝元で主幹を切り落とします。

②太い枝を剪定する
木の全体を確認しながら理想樹形を想定して、主幹から伸びる不要な枝を枝元から切り落とします。
枝を切り落とす際は、枝と垂直の角度で切り落とすのがベストです。切り口の面積が狭いほど木へのダメージも最小限に済みますよ。

③細かい枝を剪定する
枝が込み合っている箇所や、長く伸びすぎてしまった枝を見ながら、枝分かれしている枝元から剪定していきます。
枝の途中から切り落としてしまうと新芽が出てこなくなってしまうため、枝元から切り落としましょう。
コツとしては、枝の先が丸く膨らんでいる花芽を避けながら剪定を行うと良いです。花芽が付いていない枝は切り落としてもOKです。

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ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。
設備不良による転倒や、害虫との接触など、剪定中の事故が発生しています。十分注意の上、怪我のないように、作業を行いましょう。 設備不良による転倒や、害虫との接触など、剪定中の事故が発生しています。十分注意の上、怪我のないように、作業を行いましょう。
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ハナミズキ(花水木)の育て方

ハナミズキは自然樹形で、枝が横に広がるように生長します。広いお庭であれば問題ないですが、そうでない場合は育てる場所に合わせた剪定が必要になります。
育てる場所ですが、ハナミズキは日当たりの良いところを好みます。日陰でも育ちますが、紅葉したり実を付けたい場合は日当たりの良い場所で育てるのが好ましいです。ただ、西日には強くないため、西日の当たらない半日陰の場所で育てるのが良いです。

ハナミズキ(花水木)の病害虫

ハナミズキは、病害では「うどんこ病」に注意が必要です。

うどんこ病

梅雨明け後に発生します。
しっかりと剪定を行い、予防をしておきましょう。

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まとめ

ハナミズキはお花の観賞期間も長く、紅葉や果実なども楽しめるとともに、自然に樹形が整うことから、庭木や街路樹や公園樹として、幅広く用いられています。花色も白、ピンク、赤とバリエーション豊富です。狭いお庭でもよく育ち、洋風、和風のお庭のシンボルツリーとしておすすめです。
ハナミズキは自然に樹形が整うので、そのまま育てても大丈夫ですが、狭いスペースで育てている場合は伸びすぎた枝を剪定し大きさを整えるとよいでしょう。

ハナミズキの剪定やお手入れで困った場合は、ぜひ庭のプロ集団『庭.pro』へご相談くださいね。

2024年1月30日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。

想定外の設備不良や害虫との遭遇など、剪定中の様々な事故が発生しています。

  • 脚立から転落、
    頭をぶつけた 脚立から転落、頭をぶつけた

    庭で植木の剪定の作業をするため脚立で作業中、自分の足元の確認が不十分であったため脚立から転落し下にあった石に頭をぶつけた。
  • 蜂に刺され
    動けなくなった 蜂に刺され、動けなくなった

    樹木の剪定作業中、蜂の巣に気付かず蜂に刺され、まもなく動けなくなった。
  • トリマーの刃で
    右手小指裂傷 トリマーの刃で右手小指裂傷

    トリマーを使い刈り込み作業中、トリマーのエンジンを止めずに置き、刈って落ちた葉を整理していたため、トリマーの刃と右手小指が当たってしまい裂傷した。

引用:厚生労働省職場の安全サイト 労働災害事例(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pgm/SHISYO_FND.html)平成29年5月,7月

危険に遭遇した際には、思ったように体が動かないものです。
樹木の状態や周囲の状況に合わせた道具や準備で十分注意の上、怪我のないように作業を行いましょう。

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