先日お客様から「ちょっと見て頂きたいのですが・・・」とご相談いただいたこれ↓
「ギンドロ」の下のフェンスの上に木くずらしき物・・・地面にも落ちていました。
こんなところにも・・・・完全に怪しくないですか??
庭師さんに相談したところ、
「完全にほじくられた木くずですね!幹のどこかに穴がありませんか?
近くの幹じゃなくてもっと上の枝とか怪しいですね。広範囲に見た方がいいですね。」とのことで捜索・・・
すると田んぼ側から見たら5ヶ所ほどに穴を発見!
これは・・・
犯人はカミキリムシ!
カミキリムシは幼虫は「テッポウムシ」とも呼ばれ、成虫は木の幹を傷つけて卵を産み、幼虫は1~2年かけて幹の中をトンネル状に食害します。上下に2ヶ所穴があると、「入る穴」と「出る穴」になるのでアウトです。
この時穴から木くずや糞を排出するのがサインなので幹の周りに木くずを見つけたらすぐに対処しましょう。幹をぐるっと一周されてしまうとそこから上に水分を上げられなくなるので、木の上の方は枯れてしまいます。
成虫は迷わず捕殺!幼虫は見つけにくいのですが、穴から針金などを指して捕獲できる場合もありますし、見つからなければ急いでホームセンターに売っているカミキリムシ用のスプレーを穴から吹きかけておきましょう!
カミキリムシは複数の木に産卵することがあるので、殺虫剤を蒔いた後も、周囲の木くずのチェックをして定期的に殺虫しましょう。
ちなみに、カミキリムシが食樹する樹種はエゴノキやカエデ類の他、サクラ、ウメ、モモ等のバラ科の果樹など庭木に多い樹種の多岐にわたります。
また、カミキリムシは成虫も幼虫も生木を食害しますが、比較的樹勢の弱い木や老木が食害しやすいので、逆に言えばきちんと管理して木そのものを樹勢よく元気な状態に保つことが予防にも繋がります。
庭.proには樹木医をはじめとするお庭のプロが揃っているので、庭木のまわりに木くずを見つけたら・・・すぐにご相談くださいね!
監修:造園技能士 佐伯 義也