【サツキ】剪定の基本を庭師が伝授

サツキは日本原産の常緑の低木で、関東地方以西の本州から屋久島などの広範囲に隔離分布しています。耐寒性もあり、丈夫で育てやすい園芸品種で、日本で最も数多く植えられている庭木の一つとなっています。サツキはツツジの一種で5月に咲くことからサツキと名付けられ、剪定や移植に強く、盆栽でも扱いやすいため1,000種以上の園芸品種が作られています。

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目次

サツキとはどんな花?
サツキの花が咲かない主な原因
サツキの花を咲かせるための剪定時期と剪定方法
サツキを健康に育てるために必要な基本知識
サツキで華やかな庭に!プロの専門業者を活用して綺麗で健康的なサツキを楽しもう
サツキの剪定をプロの剪定業者に依頼した場合の料金ってどれくらい?
サツキの剪定業者はどうやって選ぶ?信用できる剪定業者とは?
やっぱりプロに依頼したい方

サツキとはどんな花?

サツキは育てやすい花木で、初心者の方でも盆栽に仕立てることが可能です。江戸時代から品種改良が続けられおり、1,000以上の園芸品種があり、花の色はピンク、紫、白などがあります。和風のお庭にも洋風のお庭にもよく似合い、環境適応性が高いため生垣や会社の花壇などにも植えられています。

「サツキ」の基礎知識

学名:Rhododendron indicum
科名:ツツジ科
属名:ツツジ属
原産地:日本
和名:サツキ(皐月)
英名:Satsuki azalea
樹高:低木
常落区分:常緑性
開花期:5~6月
花色:ピンク、白、赤、紫、緑、複色
植えつけ時期:3月~6月
耐暑:強い
耐寒:強い
剪定時期:5月~6月
記念樹:「父母への感謝」「敬老・長寿祝い」「退職記念」に向いています。花期が長く、美しい花を長期間楽しめ、長寿と健康を願う記念樹として用いられています。詳しくはこちらから
花言葉:「節制」

サツキは乾燥に弱く、人の手で育てる園芸品種で、花をつけるために剪定を必要としますので、定期的にお手入れして毎年キレイなお花を観賞したいものです。

サツキの花が咲かない主な原因

サツキの花が咲かない原因には、主に次の4つが挙げられます。
①日当たりが悪く日光不足
②肥料のやりすぎ
③剪定のやりすぎ
④剪定を実施する時期を間違っている

今年1年のみ花が咲かないのか、何年も続けて花が咲かないのでは原因が異なります。何年も続けて花が咲かない場合は、植えている環境が原因の場合が多いものです。サツキは他の植物より日光を必要とする植物で、日当たりは特に大事ですが、夏場の直射日光が当たる場所は避けた方が良いかも知れません。またサツキは酸性土壌を好むので鹿沼土などを客土したり、土の表面が乾いていたら水遣りを行いましょう。夏場は1日2度上げても良いかもしれません。地植えの場合でも水遣りは行いましょう。
また、サツキはそれほど栄養を必要としない植物なので、花を咲かせようとたくさん栄養を与える・肥料をあげすぎるとかえって逆効果です。また、樹形を整えるために、ついつい枝を切りすぎて花芽をなくしてしまう場合も多いようです。
そして、一番多い間違いが剪定時期です。サツキや、ツツジの仲間は翌年咲く花芽は、花が終わってすぐに形成されるため、花芽ができた後に刈り込みを行うと、翌年はお花が咲かないということになってしまいます。

サツキの花を咲かせるための剪定時期と剪定方法

【剪定時期】

サツキの剪定時期は「花が落ちたらすぐ」に行うことがとても重要です。サツキは、4~5月に花が咲き、翌年咲く花芽が付くのか6月~7月頃です。従い、サツキを剪定する場合は「花が落ちてから、次の花芽が付く前」に行わないといけないということになります。そうしないと来年キレイなお花が数少なくなったり、最悪の場合はお花が鑑賞できないということになってしまいます。

サツキの剪定時期についてもう1つ注意していただきたいのが、ツツジとサツキとの違いです。
サツキはツツジの一種で、花も木もよく似ていますが、ツツジとサツキは開花時期が異なるため、剪定の時期も違ってきますので、剪定は花が終わった直後と覚えておいてくださいね。

【サツキの剪定に使う道具】

サツキの剪定には、専用の道具を使うことをおすすめします。専用の道具であれば効率的に、植物に負担を与えずに、剪定作業を行うことができます。

【注意】
ホームセンターなどで安く売られている道具は、すぐに刃こぼれしたり、噛み合わせが悪くなったりしてしまうことがあります。長く使うことを考えると、ある程度しっかりとした専用の道具を購入することをおすすめします。
木バサミ、刈込バサミ、剪定バサミの3つの道具を紹介します。

○木バサミ

直径1cm以内の細い枝を切るときに使います。
少し独特なな形をしていますので、慣れるのに時間がかかってしまうかもしれません。

まずは、自分の手にフィットしたものを選ぶというのがポイントです。
そうすることで、作業することにより手の皮がむけたり、手に豆ができるのを防ぐことができます。
ハサミを手の平に乗せたときに、ハサミの全長と、手首から指先までの長さが同じくらいになるものが最適
な大きさです。女性は18cm以下、男性や手の大きな人は22cmくらいが目安でしょう。

○刈込バサミ

枝を1本1本切るためではなく、株全体の形づくりをするときに用います。
植木屋さんが持っているハサミといえばこのイメージですよね。
コツさえつかめば、初心者・素人でも使えます。

ただ、刈込バサミは意外にも繊細な造りになっていますので、メンテナンスは欠かせません。
・切れ味が悪くなった→砥石で刃を研ぐ
・動かしづらくなった→椿油などの刃物用の油をつける
などの刈込バサミのメンテナンスをすることで長く快適に使うことが出来ます。

○剪定バサミ

太い枝を切るためのハサミです。
力の弱い人でも楽に切ることができるように作られており、挿し木などを作る際、根元から切り取るときに活躍します。
力を入れなくても簡単に切ることができるので、握力が弱い方や女性でも使えます。
簡単に切れるので、長時間使っても疲れにくく、効率的に剪定するための必需品と言えます。

【サツキの剪定方法】

サツキの剪定のポイントは、一回り小さくするように切り込んでいくことです。
枝を短くしていくようなイメージで、太めの枝を小枝の手前で切り戻しします。
ある程度切り戻しができたら、全体が丸くなるように刈り込んで樹形全体を整えます。
剪定するときは、枝を切りすぎないように気をつけましょう。
花芽の位置に注意しながら、どのように花が咲くのかをイメージしながら樹形を整えるのもコツのひとつです。

① 樹形をイメージする

サツキはこの形にしなければならない、という決まりはありません。
一般的には丸い形にしたり、生垣や植え込みする場合がほとんどです。

② イメージした形の、ひと回り小さくなるくらいの長さに切る

理想のイメージよりも3cmほど小さくなるように切っていきます。
イメージ通りの長さに切ってしまうと、花が咲く翌年には枝が伸びて、イメージよりも大きく、不格好な形になってしまいます。
想像力を働かせて、枝が伸びたらイメージした大きさになる、という長さを目指しましょう。
あとで調節するので、刈込バサミでざっくりと切ってOKです。

③ 内側の枝を切り取る

イメージよりひと回り小さく剪定できたら、内側の枝を取り除いていきます。
枯れ枝や、絡みあった枝などを根元から切り取りましょう。
風通しを良くすることで、害虫が付きづらく、病気になりにくくなります。
また、不要な枝を潔く切り落とすことで、養分を無駄に使うことも防げます。
太い枝や細い枝、それぞれに合わせて木バサミと剪定ばさみを使いましょう。

④外側を剪定する

最後に外観を整えていきます。
刈込バサミでも太刀打ちできない太い枝などは、剪定バサミを使って切っていきます。
ときどき離れた場所から全体を見て、イメージした樹形に整えていきましょう。

【注意】
強剪定はしない!
強剪定とは、枝を根元から切り落とすことを言います。
刈り込み仕立ての株を強く刈り込むと枯れることがあります。しかしながら、株は毎年大きくなりますから、大株を刈り込む場合は3年程度かけて刈っていきます。1年目は切り詰めたい樹冠の大きさの1/2程度まで刈り、2年目にまた同様に1/2程を刈り、3年目に予定の樹冠に仕立てていきます。この場合は5月頃が適期となるため、花は犠牲にする必要があります。

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サツキを健康に育てるために必要な基本知識

栽培環境

庭植えの場合は、少なくとも午前中は日が当たる場所で、夏場は直射日光が当たらない場所が最適です。土質は腐植質に富んだ、水はけのよい場所が適しています。
鉢植えの場合は、基本的に通年戸外で育て、夏は半日陰、そのほかの時期は日当たりのよい場所に置いておきましょう。冬の乾燥した寒風は苦手ですから直接当たらない場所へ移動しましょう。

水遣り

サツキは地中深くに根を張らず、地表近くに細い根を張るため、乾燥に弱いという特徴があります。普通の庭木は地中深く根を伸ばし水分を吸収しますが、サツキはそれができないため水切れに弱いこととなっています。従い、乾きやすい所では水遣りが必要で、夏は涼しくなる夕方に、冬は暖かい日中に与えるようにします。このようなことから、ツツジやサツキは「水で育てろ」という言葉が生まれています。

肥料

鉢植え、庭植えともに、花後から7月上旬まで、ゆっくりと効く緩効性化成肥料や固形の油かすを1ヶ月に1回施しましょう。9月下旬から10月に1回、また寒肥を2月に施します。

病気と害虫

病気:褐斑病、疫病

害虫:ハダニ、ツツジグンバイムシ、ベニモンアオリンガ、ハマキムシ
乾燥期にハダニやツツジグンバイムシが発生し、葉の汁液を吸い取って白く変色させます。新芽や蕾の内部を食害するベニモンアオリンガの幼虫が4月から6月と、9月から10月に発生します。
ツツジグンバイムシは風通しが悪いと発生しやすくなるので、枝を間引いて風通しをよくすることで予防ができます。
花が咲かない場合は、ベニモンアオリンガの幼虫による食害が原因の場合もあります。その場合はオルトラン液剤を散布して駆除しましょう。

用土(鉢植え)

赤玉土小粒5、鹿沼土小粒3、酸度未調整のピートモス2の配合土など、水はけと水もちのよい酸性土壌が適しています。

植えつけ、 植え替え

適期は、開花期を除く3月下旬から6月中旬、または9月下旬から10月です。鉢植えは、2~3年ごとに行います。根鉢を1/3程度くずし、深植えにならないように注意して、一回り大きな鉢に植え替えます。

ふやし方

サツキは6~7月頃、挿し木で簡単に数を増やすことが可能です。

1.その年に新しく生えてきた枝を10~15cm程度に切る(切り口は鋭利な方が発根しやすいためカッターナイフなどを利用しよう)

2.さし穂は水を入れた容器に30分〜1時間程度つけてしっかりと水上げを行いましょう。
3.鹿沼土や挿し木用の土を入れたポッドに枝を挿し、グラグラしないようにしておきましょう。
4. 直射日光や風が当たらない場所で管理し、土が乾燥しないように毎日水遣りを行いましょう。
5.本葉が育ってきたら植え替えを行ないましょう。

サツキで華やかな庭に!プロの専門業者を活用して綺麗で健康的なサツキを楽しもう

サツキは日本原産の古くから親しまれている庭木で、和風洋風問わず人気があります。刈り込みに強く仕立て方も様々な方法があるとともに、盆栽での人気も高い庭木です。お庭のスタイルに応じた仕立てかたや植え方や管理方法などが「わからない」「合っているか不安だ」というときには、プロの専門業者にご相談ください。

サツキの剪定をプロの剪定業者に依頼した場合の料金ってどれくらい?

サツキ剪定を自分でするのは不安、生垣を真っ直ぐに刈り込むのは難しい…という場合は、やはりプロの剪定業者に依頼するべきでしょう。しかし、料金がかかるという理由から依頼をためらってしまう方や、業者の技術力や信頼性がわからないので依頼しないという方も多いのではないでしょうか。

サツキ剪定を安心して業者に依頼するには、おおまかな料金をあらかじめ調べておくことと、技術力・信頼度の高い業者を選ぶことが重要です。料金の決められ方と業者の選び方を見ていきましょう。

サツキの剪定でかかる費用の計算方法は大きく2パターン。
サツキ剪定の費用は剪定業者によって違いますが、多くの業者が取り入れている代表的な2つの料金設定をご紹介します。

対応する剪定職人さんに対する料金
サツキそのものに対する料金

まず、剪定職人さん1人にかかる料金で決められているパターンの場合、剪定を終わらせるのに必要な時間や対応する人数が多いほど費用が高くなります。

サツキ自体を料金の基準にしているパターンの場合、ツツジの木の高さや本数はもちろんのこと、生垣の場合は横幅や長さが関係してくることもあります。

つまり、サツキの状態や切り方の要望が同じでも、業者ごとの料金設定の違いによって費用が変わってくることになります。
また、消毒や木の枝の処分などのオプションがついたり、サツキの切り方を変えたりすることによっても料金が変動してくる場合があります。剪定の依頼を決める前に見積もりをとって、料金を確認したり比較するとよいでしょう。

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サツキの剪定業者はどうやって選ぶ?信用できる剪定業者とは?

剪定費用の安さだけが剪定業者選びの基準ではありません。
【適切な料金設定】と【実績の多さ】にも注目して、業者の信頼度を計ることが大切です。

【適切な料金設定】
料金設定が明確に決められており、しっかりとした見積りを出してくれる剪定業者は信頼性が高いです。
不明瞭な点は電話などで質問して明確にしておくことも大切です。

【実績の多さ】
実績が多い=経験と知識が豊富であるということです。
サツキの剪定経験豊富な剪定職人・業者なら、庭のサツキも花咲くように丁寧に剪定してくれるでしょう。

費用を調べてもその費用が適切・妥当なのかわからない、目安の費用しか分からない…そう感じている方はぜひ見積もりを取ってみてください。剪定業者に見積もりを出してもらうことで、費用を明確にすることができ、作業ごとにかかる料金が目に見えてわかるようになります。また、剪定業者の費用の差だけではなく、技術力や経験値、対応そのもののサービスレベルなどもしっかりと見えてくることでしょう。

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自分でできることは自分で行い、できないことだけを任せる。このようにして、賢く綺麗にサツキを咲かせましょう。
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綺麗な庭で皆様の暮らしが豊かになれば幸いです。

2022年2月15日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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