【さくらんぼ】剪定の基本を庭師が伝授

さくらんぼ
さくらんぼという名称は、もともと桜の実を指す「桜ん坊」からきたといわれています。正式には「桜桃(おうとう)」といいます。
開花は品種にもよりますが3月中旬~4月中旬頃で収穫期は5月中旬~6月中旬です。
さくらんぼは剪定をせず放置してしまっていると害虫が発生するおそれもあるため、剪定時期や剪定方法など詳しく知っておく必要があります。

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目次

さくらんぼの特徴
さくらんぼの剪定の時期と美味しい実を育てるポイント
まとめ

さくらんぼの特徴

さくらんぼとはどういった特徴をもつ木なのでしょうか。

分類:バラ科サクラ属
原産地:欧州東部~アジア西部
形態 :低木
樹高: 1~3メートル
開花期:3月中旬~4月中旬
収穫期:5月中旬~6月中旬
耐寒性 :強い
耐暑性 :強い
特性・用途:落葉性

さくらんぼの果樹にはいくつかの品種があり、食用として代表的なのは、甘味のある「セイヨウミザクラ(西洋実桜)」と、酸味の強い「スミミザクラ(酸実実桜)」、そして中国原産の「シナミザクラ」です。一般的にお店で売っている品種はほぼセイヨウミザクラです。また日本で流通しているサクランボには国産のものとアメリカ産がありますが、甘味はアメリカ産のほうが強く、国産のほうがさわやかな甘酸っぱさを持っています。どちらも美味ですが、日本では上品で繊細な味の日本産さくらんぼのほうが人気が高いです。
さくらんぼの歴史
さくらんぼはヨーロッパ各地で自生していて、栽培も紀元前にはすでに行われていたようです。日本では平安時代の書物「本草和名」に「桜桃」と記述されていますが、これは中国のさくらんぼ(シナミザクラ)だと考えられています。また「新刊多識編」(1631年)にも「桜桃」(にわさくら)という記述がありますがこちらも同様に中国の桜桃だと考えられています。
現在のようなさくらんぼが日本で栽培されるようになったのは明治時代初期のことで、アメリカなどの品種が導入され、それらが北海道や山形県などで定着して現在に至っています。

【育てる環境】
さくらんぼは日光を好むため、地植え・鉢植えのいずれの場合でも日当たりがよい場所で育てましょう。

【水やり】
地植えの場合は、乾燥がひどくなければ水やりはとくに必要ありませんが、真夏の日照りが強い時期は乾燥するので、朝と夕方に水やりをおこなってください。鉢植えは、土が乾いたら鉢底から水が溢れるまで水やりをしてください。

【肥料】
地植えの場合は2月と10月に有機肥料か化成肥料を与えてください。有機肥料は植物性や動物性の有機物から作られる肥料のことで、油かすや魚粉などがあります。化成肥料は鉱物などの無機物から作られる肥料のことです。肥料を与えることで、花芽が増加して実がつきやすくなる効果を期待できます。鉢植えの場合は更に5月にも肥料を与えてあげると良いでしょう。

【害虫】
・アブラムシ
アブラムシは、葉の裏に発生して植物の汁を吸う害虫です。アブラムシが発生した植物は汁を吸われ、栄養が奪われて弱ってしまいます。
また、アブラムシの排泄物が「すす病」の原因となる菌を引き寄せます。すす病にかかると、葉や幹、枝が黒いすすのようなもので覆われます。その結果、植物が光合成をおこなえなくなり、最悪の場合枯れてしまいます。
・カイガラムシ
カイガラムシも、アブラムシと同様な被害をもたらす害虫です。植物の汁を吸って栄養を奪ったり、排泄物がすす病の原因となる菌を引き寄せたりします。

【病気】
・褐斑病
葉に褐色の斑点ができる病気です。褐斑病にかかった部分は枯れてしまいます。
さくらんぼで発生する害虫や病気は、風通しが悪い場所で発生することが多いです。そのため、剪定をおこなって風通しをよくすることが重要なのです。
・灰星病
灰星病にかかると、実に灰色のカビが生えます。灰星病にかかった実は食べられなくなるだけではなく、放置しておくとほかの部分にも感染するおそれがあります。

さくらんぼの剪定の時期と美味しい実を育てるポイント

さくらんぼ

さくらんぼの実をしっかりとつけたいとお考えの方は、年3回の剪定が理想的です。少なくとも、夏と冬の2回は剪定を行ったほうがいいでしょう。剪定をすることで日当たりや風通しを良くしたり、養分を効率よく実に送ったりできるからです。そのため、さくらんぼの剪定は2~3回行ったほうが実のつきが良くなります。

【2月頃の剪定】
この時期の剪定は成長が止まっている時期ではありますが、冬の寒さが厳しくなる12月時期の剪定は特に切り口が乾燥してしまい、さくらんぼの枝や木が枯れやすくなってしまうので出来ればに春に向けてだんだん暖かくなっていく2月中旬あたりの剪定がベストでしょう。
剪定のポイントですが、切り口が大きくなるとそれだけ乾燥しやすくなってしまうので、乾燥を最低限に抑えるために、できるだけ切り口が小さくなるように剪定するのがポイントです。
どのような枝を剪定すればいいのかというと、主にメインの枝の後ろに出ている枝や内向きに生えている枝を剪定していくといいでしょう。これらの枝が残っていると日当たりに影響します。日当たりが悪くなってしまうと、花芯が枯れてしまう恐れがあるので、実があまりつかないといった事態になる可能性があります。長く発育した枝を間引く、枝の長さを切り詰めるなど、日当たりが良くなるように剪定を行いましょう。また、剪定後は切り口から病原菌が入る可能性もあります。それを防ぐために癒合剤などを切り口に塗っておくことも効果的です。
さんらんぼ

【5月頃の剪定】
5月頃から実が黄色くなり始めます。
この春に伸び出て、年を越していない、若く新しい枝が活発に伸び始めます。この枝を「新梢」といいます。この「新梢」を放置してしまうと、翌年の花のつきが悪くなってしまうので、剪定を行うことが望ましいです。また、翌年の花つきへの影響だけでなく、今年の実の色づきにも悪影響を与えます。新梢が多く生えてくると、日光を遮ってしまいます。さくらんぼの実がきれいに色づくためには、日当たりも重要なので、日差しを遮りすぎないように新梢を剪定してあげましょう。
剪定方法としては、メインの枝の後ろから生えている新梢を落とします。ただ新梢すべてを剪定するのではなく、枝に葉を5枚程度残しておくことがポイントです。それ以外の新梢はすべて剪定してしまって構いません。ただし、元気の無い木や翌年の実のつきを考えなくていい老木については、この時期の剪定は不要です。しっかり実をつけさせたい木に関しては、この春に伸び出て、若く新しい枝の剪定を行っておく事はポイントになります。

【7月頃の強剪定】
夏のさくらんぼの木には勢いがありますし、梅雨時期なら切り口が乾燥して枯れることがないので、木を大きくしたくない場合の強めの剪定は7月ごろに行うのが適切です。この時期に放置しておくと木が大きくなっていってしまいさくらんぼの実の収穫が大変になるだけで無く実付きや糖度にも影響がでる事があります。その為にも夏の剪定が重要になります。長く伸びていきそうな新梢を剪定する、切り詰めて長さを整えるなどすれば、木が大きくなりすぎるのを防ぐことができるでしょう。
また、風通しや日当たりを良くするための剪定も、夏の時期には向いています。内向枝や枝同士が混みあっているようなら、日当たりや風通しが良くなるようなに剪定をしてみましょう。この時期は葉がついてるので、実際の日当たりなどを見ながら剪定できるのも特徴です。しかし暑い時期になるので水分補給をしながら剪定してください。

まとめ

さくらんぼ

さくらんぼは食べて美味しいのはもちろんですが、4月ごろに白い花で満開になったさくらんぼの木は桜(ソメイヨシノ)とは違った妖艶な印象が感じられます。ただ美味しいさくらんぼを収穫する為には剪定も必要になります。
もしご自身での剪定作業に取り組むことが難しいと感じる作業や、時間がかかったり面倒だと感じてしまったりする作業は、プロの剪定業者に依頼するのも上手にさくらんぼを育てるコツです。

自分でできることは自分で、できないことだけをプロに任せる。このようにして、賢く美味しいさくらんぼを育てましょう。

作業が難しい場合は、庭のプロ集団『庭.pro』までご相談ください。

綺麗な庭で皆様の暮らしが豊かになれば幸いです。

2019年12月19日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

笑顔で剪定する庭師の竜門さん

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