庭木の病害虫を防除するポイント

病害虫を事前に防ぐ3つの方法

庭木の病気や害虫は数え切れないほどありますが、害虫が付いて駆除する前に、まずは予防を心がけることが大切です。害虫に対しては早期に捕殺して、被害を最小限にとどめることが肝心で、害虫予防の薬剤散布なども行われていますが、予防効果は多くは望めず、基本的に発生した害虫を駆除するということが主体です。こちらでは害虫を事前に防ぐ代表的な3つの方法をご紹介いたします。

①枯れ枝や落果は集めて焼却する。

枯れ枝や折れた枝、落ちた果実や種などをそのまま残しておくと、病菌や害虫の卵、さなぎなどの最適な越冬場所などになりますから、そのようなものは集めて焼却してしまうことが何よりの予防となります。しかしながら、現代では焼却や焚き火などが禁止されている地域も増えてきていますので、そのような場合は、袋に入れて廃棄しましょう。

②「幹巻き」をして害虫を誘い込む。

日本庭園などで見かける「こも巻き」といい、幹の一部に藁を撒いておきます。秋も深まって気温が下がってくると、高い位置にいた害虫が下りてきて、この藁の中にもぐり込みますから、冬になったら、藁を外して害虫ごと焼却するという方法で「バンド誘殺法」という駆除方法です。

③株元の雑草を早めに抜き取る。

雑草は梅雨明けから夏の終わり頃まで盛んに成長しますが、まだ小さいうちに根ごと抜き取っておきましょう。雑草などが茂った草むらは害虫の最適な住みかとなるので、コウモリガやボクトウガなどが集まりますから、早めに対処して住みかを作らないようにしましょう。

備えておきたい薬は最低4種類

庭木のための殺虫剤や殺菌剤といっても、ホームセンターなどには、実に多くの種類が販売されています。薬剤は害虫や病気に対する効きめもそれぞれで異なります。そんなたくさんの薬剤を一般家庭では使い分けることは不可能ですから、一般家庭の場合は、スミチオンオルトランダコニールカリグリーンの4種類を備えておくとよいでしょう。これらの薬を使用説明書通りに水で薄めてから混合し、噴霧器でかけるのが最適で、害虫の種類を調べたり、薬剤の適用を悩んだりする前に、あれこれ考えるよりも、まず薬剤散布を行い、病害虫の拡大を抑えることが先決です。

春と秋は必ず薬剤散布を行う

病気や害虫の発生は、毎年3月~4月頃に始まり、9月~10月頃まで続きます。害虫予防のための薬剤散布は1年間に3回~4回行うのが理想的ですが、少なくとも、春と秋の2回は定期的に行うようにしたいものです。また、家庭向きの薬剤は、比較的毒性が低いものが多いため、最初の薬剤散布から、2~3日後に再度、薬剤散布を行う方が効果的です。2~3日後に再度薬剤散布を行う際は、散布の向きや角度を変えて行うとより効果的になります。

薬剤散布は風のない曇天の日を選んで行う

薬剤散布は、風が強いと薬が庭木に付きにくくなりますし、薬液が霧状になり飛び散ってしまい大変危険です。また気温が高い場合は薬害が出やすいため、真夏の気温の高い日中の殺菌剤の散布は避けておきましょう。薬剤散布に適した天候は、風のない曇天の日の午前10時頃、もしくは、夕方で、そうすれば薬の付きもよく、効きめも長持ちします。

薬の毒性には注意が必要

一般家庭用の薬剤は、毒性がそれほど強くないとはいっても、薬剤の取り扱いには十分注意が必要ですから、処方の説明書をよく読んで、説明書通りに行いましょう。

マスクや手袋は必ず着用する

薬剤を散布するときには、マスクや手袋を付けるのはもちろんのこと、帽子、長袖、長ズボンなどで、手や足の皮膚をしっかりとガードしておきましょう。特にマスクは、簡易なものから、JIS(日本工業規格)によって国家認定されたものまで様々な種類のものが販売されていますが、農薬散布時には、国家検定に合格しているマスクを選んでおきましょう。

隣の家に声かけを行う

お庭に農薬を散布する際は、少量の散布でも、薬を散布することを告げ、隣家の方に注意してもらうのがエチケットです。小鳥やめだかなどを飼っていたり、洗濯物が干してあったりすれば、ご迷惑をかけることにもなるので、十分な配慮を行った上で散布を行いましょう。

散布中の飲食は禁止

農薬の散布が終わり、器具の洗浄や後片付けがすむまでは、物を食べたり、飲んだりは避けましょう。プロの庭師でも後片付けが終わるまでは、たばこを吸わないというように、薬が口から入る危険は必ず避けましょう。薬剤散布が終わったら、マスク、手袋、衣類をはじめ、噴霧器や軽量器具などの散布用具の全てをよく水洗いしておきしましょう。使い残しの薬液は、下水や川に流さずに、庭の隅に穴を掘って流し込んでおきましょう。散布用に薄めた薬液は、次の散布まで保存しておくことはできないので、注意が必要です。

薬は必ず葉の裏にもかける

薬剤散布は、散布の仕方によって、その効果にも大きな差がでてきます。最初に、枝先から30cm~40cm離れた位置からまんべんなく散布し、次に、ノズルを逆さにして葉の裏にもしっかりと掛けておきましょう。病気の原因になる細菌は、葉の裏の気孔から侵入することが多く、ハダニなどの害虫は日の当たらない葉裏に潜んでいます。害虫の発生の有無を調べる際にも、葉の表面と裏面の両面をしっかりと確認しましょう。

病気の予防には雨の降る前が効果的

「殺菌剤は雨の降る前に散布しろ」と昔から言いますが、これは雨によって病気が広がる場合が多いということを指していると教えられてきました。しかしながら、薬剤散布を行った後に雨が降ったら、葉に付いた薬が流れ落ちてしまい、効きめが失われるのではないかとも質問されます。しかしながら、雨の強さや降る量にもよりますが、散布した薬が乾いていれば、もう一度散布し直す必要はないとされています。薬液は散布後30分~40分も経過すれば、ほとんどが乾いてしまいますから、その後の雨ならば問題はありません。逆に、雨よりも問題なのは、散布後に強い日差しが照りつけたということのほうが、薬害が心配されます。

自宅の庭木の病害虫の防除は、薬剤のセレクトとやり方、そして最適な時期が分かれば、ある程度は自分でも行えます。
ポイントは、薬剤を適切に扱うこと、やり方を正しく行うこと、適切な時期に行うことです。樹木は生き物ですから、人間と同じように、病気になったり、虫がついたりするので、人と同じように大切に扱ってあげてくださいね。
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2022年5月27日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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