【マンサク(満作)】剪定の基本を庭師が伝授

美しい枝ぶりを保つ剪定!

早春に咲く黄色い小花がさわやかな「マンサク(満作)」。名前の由来のひとつに、他の花に先じて「まず咲く」が東北地方でなまって「マンサク」と名付けられたという説があります。
白い幹肌にさわやかな緑の葉が美しく、秋には葉が黄色く色付きます。春の花、初夏の緑の葉、秋の紅葉と年間を通して四季の移り変わりを感じられ、和風のお庭のシンボルツリーとしてよく利用されています。
マンサクは枝ぶりが美しい樹木です。枝ぶりを楽しむための剪定を行うことにより、より一層美しい樹形を保つことができます。
この記事では、マンサクの剪定方法や基本の育て方などをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

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目次

マンサクの基本情報
マンサクの特徴
マンサクの剪定のタイミング
マンサクの剪定道具
マンサクの剪定メリット
マンサクの剪定方法
12月~1月の剪定
3月中旬~4月の剪定
マンサクの育て方
マンサクの病害虫
まとめ
自分での剪定は事故に注意!

マンサクの基本情報

属名:マンサク属
科名:マンサク科
学名:Hamamelis japonica
和名:満作、万作(マンサク)
別名:ハマメリス
原産地:日本
樹高:2~3m
区分:落葉樹、低木
耐暑性:強い
耐寒性:強い
開花期:2月~3月
花色:黄
用途:シンボルツリーなど
花言葉:呪文、魔力、霊感、ひらめき

マンサクの特徴

マンサクは、花の少ない早春に咲くため、花木としての利用が一般的で、茶花としても利用されます。花は黄色で、細長い花びらが4枚あり、葉に先立って花を咲かせます。葉は単葉で互生し左右が不ぞろいで、縁には波状の粗い鋸歯があります。秋には明るい黄色に葉の色を変え紅葉し、見るものを楽しませてくれます。
寒さが厳しい2月頃から、甘い香りのする黄色いリボン状の花を咲かせ、さびしい冬のお庭に彩りをあたえてくれ、和風のお庭のシンボルツリーとしてもよく利用されます。

マンサクは、生長はやや早く、萌芽力が強く、横にも広がりやすいため、樹形が乱れやすい樹木ですので、動きのある枝を活かしながら全体的にコンパクトになるよう剪定を行うと綺麗な樹形を保つことができます。

マンサクの剪定のタイミング

マンサクの剪定の適期は落葉後の12月~1月、花後すぐの3月中旬~4月です。
花後すぐ、翌年咲く花芽ができる前の3月中旬~4月の剪定では、不要枝やひこばえを切り取り、高くなりすぎてしまった場合は、コンパクトに仕立て直す剪定を行います。花後すぐに剪定を行えば、花芽分化前なので、花芽を切り落としてしまう心配がありません。
落葉後の12月~1月の剪定では、徒長枝を切り高さを保ち、横に張り出した枝は切り樹形を整えます。また、徒長枝には花芽はつきにくいので切り取ります。

マンサクを含めた、樹木別剪定時期年間カレンダーを作成しました。興味がある方は、ぜひご覧ください。

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マンサクの剪定道具

マンサクの剪定は、以下の剪定道具を揃えておきましょう。

・軍手
・植木バサミ
・剪定バサミ
・刈り込みバサミ
・ノコギリ
・脚立
・癒合剤

ハサミやノコギリなどの刃物類は剪定には必ず必要な道具です。高級なものは必要ありませんが、ある程度しっかりしたつくりで切れ味のよいもの、手に馴染むものを選びましょう。

使用した刃物類は木くずや樹液がついたまま放置しておくと、切れ味が悪くなったり、錆びてしまったりします。剪定することにより、樹木に負担をかけ、弱らせないようにするためにも、使用後は手入れを行いましょう。

マンサクの剪定メリット

マンサクは剪定でいきおいよく伸びた枝、徒長枝を整理することで花芽つきをよくするというメリットがあります。
また、萌芽力旺盛で上に伸びるだけでなく、横にも広がりやすいので、剪定を行うことで樹姿を整えます。

マンサクは生長がやや早く、細い枝がよく枝わかれして伸びるので、美しい樹形をキープするためにも、1年に1回は不要枝を整理する剪定を行いましょう。

マンサクの剪定方法

マンサクの剪定は落葉後の12月~1月、花後すぐの3月中旬~4月に行います。

12月~1月の剪定

【徒長枝を切る】
樹勢が強く、上に向かってたくさんの徒長枝が伸びます。つけ根から切り取り高さを保つようにします。
【長く伸びた枝を切る】
開花後に伸びた長い枝は、枝元の新芽を残して切ります。そうすることにより、残した芽が伸びて短枝となり、花数を増やすことができます。
【横枝の剪定】
樹冠からはみ出して横に伸びた枝は、樹冠に収まる長さで、枝の分かれ目で切ります。
【不要枝を切る】
不要枝(交差枝、立ち枝、内向きの枝、重なった枝、ひこばえ)を切りすっきりさせ、樹冠の内部まで光が入るようにします。混みあう場所は、平行に伸びていく枝や交差する枝など、流れを見ながらどちらか一方を切りましょう。

3月中旬~4月の剪定

【不要枝を切る】
重なっている枝や内向きの枝、上に飛び出した不要枝は全体のバランスを見ながら切り落として、形や大きさを整えます。
【仕立て直す】
高さを維持したい場合やコンパクトにまとめたい場合は、花後に主幹を好みの高さで切り戻します。その際は小枝のある部分の上で切って樹形を整えましょう。
若返りをはかりたい場合は、太い枝を地際から切り、かわりにひこばえを伸ばしてもよいでしょう。
【ひこばえを切る】
ひこばえは残しておくと、養分や水分を取られてしまうので、気が付いたときに切り取っておくようにします。

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自分で剪定する際に、
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マンサクの育て方

マンサクは発芽力も旺盛で初心者でも比較的育てやすい樹木です。

日当たり

日当たりの良い場所を好みますが、1日2~3時間の日照で十分です。
強い西日が当たったり、夏場に乾燥したりする場所では、葉が痛んでしまう可能性があるので注意しましょう。
大きく生長するので鉢植えには向きません。

水やり

水やりは、基本的に必要ありません。
夏に日照りが続き、乾燥する場合は水やりを行います。日中の暑い時間帯を避け、気温の低い朝や夕方に行うようにしましょう。

肥料

12月と5月に緩効性肥料または有機質肥料をあたえます。

植え付け

植え付けの適期は3月または11月です。やや湿潤で腐植質に富んだ肥沃な場所を好みます。

マンサクの病害虫

とくに問題となる病害虫の発生はありません。

まとめ

「マンサク」は早春に春の訪れとともに、黄色い小花を咲かせる樹木です。初春の花、初夏の新緑の緑、秋の紅葉、冬の落葉と年間を通して楽しめ、お庭のシンボルツリーとしてもおすすめです。
寒さ、暑さにも強く、病害虫の心配もないので、早春のお庭を華やかに彩る花木として植栽してみたいという方もいらっしゃると思います。
マンサクは、生長が早く、上だけでなく横にも広がりやすいので、剪定を行わないと樹形が乱れてしまいます。美しい樹形を保つためには、適切なタイミングと方法で剪定を行う必要があります。ぜひ、この記事を参考に剪定を行ってみてくださいね。

マンサクの剪定やお手入れで困った場合は、ぜひ庭のプロ集団『庭.pro』へご相談ください。
皆様のお庭が美しく庭木が健康に育つよう、お手伝いができれば幸いです。

2024年1月26日

ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。

想定外の設備不良や害虫との遭遇など、剪定中の様々な事故が発生しています。

  • 脚立から転落、
    頭をぶつけた 脚立から転落、頭をぶつけた

    庭で植木の剪定の作業をするため脚立で作業中、自分の足元の確認が不十分であったため脚立から転落し下にあった石に頭をぶつけた。
  • 蜂に刺され
    動けなくなった 蜂に刺され、動けなくなった

    樹木の剪定作業中、蜂の巣に気付かず蜂に刺され、まもなく動けなくなった。
  • トリマーの刃で
    右手小指裂傷 トリマーの刃で右手小指裂傷

    トリマーを使い刈り込み作業中、トリマーのエンジンを止めずに置き、刈って落ちた葉を整理していたため、トリマーの刃と右手小指が当たってしまい裂傷した。

引用:厚生労働省職場の安全サイト 労働災害事例(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pgm/SHISYO_FND.html)平成29年5月,7月

危険に遭遇した際には、思ったように体が動かないものです。
樹木の状態や周囲の状況に合わせた道具や準備で十分注意の上、怪我のないように作業を行いましょう。

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