【エケベリア】育て方の基本を庭師が伝授

ドライガーデンへ多肉植物の花を咲かせよう!エケベリアの育て方をプロの庭師が伝授します

ロゼット状に広がる葉が、まるで花が咲いているように見えるエケベリアは、人気の多肉植物です。
100種類以上もあるエケベリアは、葉色のカラーバリエーションも豊富。寒さに強い種類もあるので、ドライガーデンを華やかに飾る植物としてアクセントにするのもおすすめです。今回は、エケベリアの育て方や耐寒性ある種類などを紹介します。

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目次

エケベリアの基本情報
エケベリアの特長
エケベリアの育て方
日当たりと置き場所
水やり
肥料
植え替え
エケベリアの病害虫
エケベリアの増やし方
葉挿し
挿し木
株分け
種まき
耐寒性のあるエケベリア5品種
コーデュロイ
トップスレンダー
花うらら
ハムシー
ローラ
まとめ

エケベリアの基本情報

分類:エケベリア属
科名:ベンケイソウ科
学名:Echeveria
英名:Echeveria
和名:エケベリア
別名:-
原産地:メキシコなど中南米
葉張り:3~40cm
区分:多肉植物
耐寒性:やや強い~やや弱い※品種による
耐暑性:やや強い~やや弱い※品種による
日照:日なた
開花期:2~8月
花色:赤、ピンク、黄色、オレンジなど
用途:ドライガーデンロックガーデン、カルフォルニアガーデン、観葉植物など
花言葉:「優美」「たくましさ」

エケベリアの特長

平たい大きな葉がロゼット状に広がるエケベリアは、バラの花が咲いているような華やかさを持つ多肉植物です。緑色だけではなく、赤や黒、青、白などの葉色を持つエケベリアは、初心者をはじめマニアからも愛される植物。100円ショップやホームセンターなど、園芸専門店以外で目にすることも多く、気になっている人もいるかもしれません。大きさも直径3~40cmまでと幅広く、お部屋で観葉植物として楽しむ人から、ドライガーデンのコンビネーションへ取り入れる人など用途もさまざまです。秋には真っ赤に紅葉する姿が美しく、エケベリアに魅了されてしまう人も。気がついたら「エケベリアの種類が増えていた」という状態になっていてもおかしくありませんね。丈夫で育てやすく、愛らしい姿のエケベリアは、多肉植物デビューする人にイチオシの植物です。

エケベリアの育て方

エケベリアは春と秋が生育期。失敗しない育て方のポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

日当たりと置き場所

日当たりと風通しのよい環境を好むエケベリアは、明るい日差しの下で育ててあげましょう。生育期の春と秋は屋外で育てるのもおすすめです。
太陽の光をたっぷりと浴びたエケベリアは、秋になるころに真っ赤に染まった紅葉を見せてくれるでしょう。ただし、半休眠状態となる夏は、直射日光と雨があたらない場所へ移動するか、遮ってあげるのがポイントです。また、エケベリアは品種によって耐寒性が異なり、寒さが苦手な品種もいます。5℃以下になる季節には、室内で管理するのがベストでしょう。
室内で管理する際には、「日光不足・水のあたえすぎ・風通しの悪さ」から、間延びしたような状態の”徒長”になってしまうこともあります。日の当たる窓際で育てながら、換気をしたり、サーキュレータを使ったりしながら風通しのよい環境を整えてあげましょう。

水やり

エケベリアの水やりは、春と秋の生育期にしっかりとあたえましょう。土の表面が乾いているのを確認し、たっぷりとあたえます。水やり後に気をつけて欲しいのは、葉の内側に溜まった水を留めておかないということ。そのまま放置しつづけると病気の原因となるので、すぐに捨てる習慣をつけましょう。メキシコなど中南米の標高が高い地域に自生しているエケベリアは、日本の高温多湿の夏がとくに苦手です。梅雨から夏にかけての水やりは控えめにし、あたえる際には日が落ちて涼しくなってきたころにします。冬の休眠期の水やりは、根腐れの原因となるのでほとんど必要ありません。

肥料

基本的に肥料を必要としませんが、春と秋の生育期や植え替え時にあたえるとよいでしょう。液肥をあたえる際には、規定量の倍以上に薄めてください。植え替え時には、緩効性化成肥料をごく少量、用土へ混ぜ込みましょう。
エケベリアの秋の紅葉は美しいことで知られていますが、秋に肥料をあたえすぎると、せっかくの紅葉の色合いが悪くなってしまうこともあります。肥料をあたえるタイミングは、遅くても「早秋まで」と覚えておくとよいかもしれませんね。

植え替え

エケベリアの鉢が窮屈そうに感じたら、植え替えをしてあげましょう。根の成長が早いエケベリアは、2~3年に一度を目安に新しい鉢へ植え替えをします。春か秋の暖かい日がベストですが、生育期まえに植え替えを行うと順調に成長してくれるのでおすすめです。
1週間ほどまえから水やりはストップし、植え替えに備えておきます。
また、ご自身で用土をブレンドされる方は、植え替え直前につくっておくとスムーズでしょう。水はけのよい鹿沼土はエケベリアに適していますよ。
【植え替えで準備するもの】
・ひとまわり大きな鉢
・多肉植物用の土など(水はけのよい土)
・鉢底ネット
・軽石やゴロ土など
・グローブ
・ハサミ(消毒しておく)
【植え替えの手順】
1. ひとまわり大きな鉢底へ鉢底ネットをしき、軽石またはゴロ土を入れる
2. 多肉植物用の土または混合した用土を3分の1ほど入れる
3. エケベリアを傷つけないように鉢から抜きだす
4. 古い土を落としながら、新しい鉢へ植え替えていく
※株分けできそうな状態なら切り離しておく
5. 1週間ほど水やりは控え、根の張りやすい状態をつくる

エケベリアの病害虫

エケベリアが気をつけたいのは、病気よりも害虫です。とくに「アブラムシ・カイガラムシ・ハダニ・ナメクジ」には気をつけましょう。やわらかい新芽などにつきやすい「アブラムシ・カイガラムシ・ハダニ」は大量発生しやすく、大切なエケベリアを弱らせ、最終的には枯らしてしまうこともある害虫です。害虫が発生しないようにするためには、風通しと適度な葉水が大切。万が一、害虫を見つけた際には殺虫剤などを使い、早めに駆除するようにしましょう。

また、夜に活動しながら食害するナメクジへの対策は、鉢の下へ薬剤を置いて駆除する方法が有効です。環境に配慮した天然由来のナメクジ駆除剤もあるので、お好きな方法を検討してみてくださいね。

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エケベリアの増やし方

エケベリアの増やし方は「葉挿し・挿し木・株分け・種まき」など、さまざまあります。

葉挿し

発根部分が葉の付け根にあるので、途中で折れないように注意しながら葉を抜き取ります。しばらくすると、発根部分から発芽してくるので土へ植え付けましょう。

挿し木

徒長してしまった茎は剪定し、切り口を乾かしたあとで植え付けをしましょう。

株分け

植え替えのタイミングで、株分けできそうなものがあれば切り離しておきましょう。根を乾燥させたあとで別の鉢へ植え付けをしましょう。

種まき

エケベリアの花から種を採取した際には、種まきから増やしてみましょう。※葉挿し、挿し木、株分けのあとの水やりは、2週間ほど経ってからあたえます。

耐寒性あるエケベリア5品種

華やかなエケベリアは、ドライガーデンを彩るのにふさわしい植物ですが、耐寒性がない品種が多いのが難点。
ここからは、やや耐寒性のあるエケベリアを紹介します。

七福神

七福神は、バラのような丸みのある葉がロゼット型に均整に美しく広がり、冬には葉っぱの縁と爪が赤く紅葉して、群生して増える「春秋型」のエケベリアです。

チワワエンシス

チワワエンシスは、バラの花のようなロゼット状に広がる、黄緑色のぷっくりした葉に赤い爪がかわいい「春秋型」のエケベリアです。

花うらら

花うららは、青緑色の葉のフチを淡い紅色で取りかこみ、ロゼッタ状のバラのような形をしていて、年中花が咲いているような葉姿の「春秋型」のエケベリアです。耐寒性は-1~2℃ほどまであります。

ハムシー

葉に短い毛が密集して生えているハムシーは、秋になるとワイン色の紅葉を楽しませてくれる「春秋型」のエケベリア。ベルベットのような質感を持つ紅葉の美しさに魅了されしまうことでしょう。耐寒性は-1~2℃ほどまであり。

ローラ

優しいミントグリーンの葉を持つローラは、別名「こころ」とも呼ばれています。春先にオレンジ色のメルヘンチックな花を咲かせてくれます。耐寒性は-1~2℃ほどまであり。

比較的、耐寒性のあるエケベリアを紹介しましたが、雪や霜にあてないように注意してあげましょう。

まとめ

種類の多いエケベリアは似ているように見えますが、ひとひとつひとつに特徴がある愛らしい植物です。葉色によって可愛らしくもなり、カッコよくもなるエケベリアは千変万化。きっと、お気に入りのエケベリアを見つけることができるでしょう。紅葉シーズンには真っ赤に染まる種類も多いので、ドライガーデンやお部屋で季節の移ろいを感じる時間を愉しみましょう。
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2024年1月24日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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