【ブラシノキ(カリステモン)】育て方の基本を庭師が伝授

ブラシノキ(カリステモン)の育て方をプロの庭師が伝授します

ブラシノキの育て方|庭.pro

ドライガーデンのアクセントにおすすめブラシノキ(カリステモン)。
ユニークな形状のブラシノキ(カリステモン)は、スタイリッシュなドライガーデンをおしゃれに彩るおすすめの植物です。個性的なオージープランツ(オーストラリアンプランツのなかでも、病害虫に強く育てやすいのが人気の秘密。このページでは、ブラシノキ(カリステモン)の魅力、育て方やお手入れ方法などについてご紹介します。

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目次

ブラシノキ(カリステモン)の基本情報
ブラシノキ(カリステモン)の特徴
ブラシノキ(カリステモン)の育て方
水やり
日当たりと置き場所
肥料
植え付けと植え替え
ブラシノキ(カリステモン)の病害虫
ブラシノキ(カリステモン)の剪定
ブラシノキ(カリステモン)剪定のコツ
ブラシノキ(カリステモン)の増やし方
まとめ

 

ブラシノキ(カリステモン)の基本情報

分類:フトモモ科 ブラシノキ属
科名:フトモモ科
学名:Callistemon speciosus
英名:Bottle brush
和名:ブラシノキ、ハナマキ
別名:カリステモン、キンポウジュ
原産地:オーストラリア
樹高:1~3m
葉張り:0.5~2m
常落区分:常緑低木~小高木
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い
開花期:5~6月※二期咲き、四季咲きもあり
花色:赤、白、ピンク
果実色:灰色
用途:庭木、ドライガーデンなど
剪定時期:6月~7月
花言葉:はかない恋、恋の火、恋の炎、気取る心、素直な気持ち
ブラシノキ(カリステモン)育て方|庭.pro

ブラシノキ(カリステモン)の特長

オーストラリア原産のブラシノキ(カリステモン)は、開花した花姿が、まるで本物のブラシのように個性的で、知る人ぞ知る植物です。ブラシノキ(カリステモン)には、30種類以上もの品種があり、その特徴的な姿などにより、オージープランツ(オーストラリアンプランツを愛するガーデナーや愛好家から近年とても注目されています。
ブラシノキ(カリステモン)の独特な見た目は一度見たら忘れられないほどの印象を残し、ドライガーデンロックガーデンにも自然に馴染むことから、アクセントとして取りいれてみましょう。
ブラシノキ(カリステモン)は、やや乾燥した環境を好みますが、日本でも寒冷地以外の地域であれば充分に育ちます。成長速度は緩やかなものの、病害虫の被害をほとんど受けないので、初心者でもチャレンジしやすい植物といえるでしょう。
赤・白・ピンクの花色によって、おなじ植物とは思えない表情をみせてくれるブラシノキ(カリステモン)。ご自宅のガーデンに似合う花色をコーディネイトしてみましょう。

ブラシノキ(カリステモン)の育て方

オーストラリア原産の植物が本当に日本で育てられるのか、不安に感じている人もいるかもしれません。
ここからはブラシノキ(カリステモン)の育て方のポイントを紹介します。

水やり

やや乾燥した環境を好むブラシノキ(カリステモン)は、水はけのよい状態を心掛けましょう。地植えで育てる場合、植えつけて2年以上が経った株への水やりは必要ありません。乾燥する日が続くときのみ、水やりをおこないましょう。注意したいのは、地植えに植えつけて”2年未満の株”と、鉢植えの水やりです。水はけを意識しすぎるあまり、水切れをおこさないよう適度な水やりの必要があります。土の表面をチェックし、「乾いていたらたっぷりと」がポイントです。

日当たりと置き場所

暑さと乾燥に強いブラシノキ(カリステモン)は、日当たりのよい場所が好きな植物です。オージープランツ(オーストラリアンプランツの特徴といえるかもしれませんね。日本で取り扱われているオージープランツ(オーストラリアンプランツは、オーストラリア南部やタスマニア周辺など、比較的日本の環境に近い地域で育つ植物。とはいうものの、できるだけ生息地に近い環境で育ててあげる工夫も必要です。南関東以西の暖かい地域であれば、屋外で育てることもできますが、寒冷地では鉢植えで管理し、冬には屋内へ移動しましょう。

また、若い株や植えつけ直後の株は、冬の冷たい風にさらさないようにしましょう。
ブラシノキ(カリステモン)は成木でも寒風にあたると葉が傷んでしまうことがあります。ウッドチップなどを株元へ敷いてマルチングをしてあげると、寒さから根が守られるのでおすすめです。

ブラシノキ(カリステモン)は日陰でも育つといわれていますが、花つきが悪くなったり、樹形が崩れてしまったりと、あまりおすすめできません。地植えにする際には、「日当たりと水はけのよいベストスポット」を選んで大切に育ててあげると、個性あふれる姿を楽しませてくれる植物です。

肥料

肥料がなくても成長してくれるブラシノキ(カリステモン)ですが、適度な肥料をあたえることで、成長を促してくれるでしょう。

地植え、鉢植えのいずれの場合も肥料は年1回を目安とします。
地植えであれば、緩効性肥料を2月に寒肥としてあたえます。
鉢植えもおなじく緩効性肥料をあたえますが、3月に追肥としてあたえましょう。

ブラシノキ(カリステモン)は多くの肥料を必要としないため、使い切れなかった栄養分で”肥料やけ”をおこしてしまうこともあります。また、害虫や菌を呼び寄せる原因にもなるので、「肥料は少なめにあたえる」と覚えておきましょう。

植え付けと植え替え

ブラシノキ(カリステモン)は4月中旬から9月の暖かいシーズンに、植えつけや植え替えをおこないます。
根がデリケートなブラシノキ(カリステモン)は、移植に弱い植物です。地植えにする際には、水はけのよい場所、日当たりを必ず確認して、移植することがないよう植えつけをしましょう。
鉢植えで育てる場合にも、「根詰まり」や「葉が黄色に変色」といった異変以外は、できるだけ植え替えは避けた方が無難です。
どうしても植え替えをおこなうときには、根を傷めないよう”根鉢は崩さず慎重に”作業をおこないます。植え替えあとも根が張るまでは注意深く見守り、「適度な水やり・風通し・日当たり」を心掛けましょう。
また、ブラシノキ(カリステモン)は中性からやや酸性の土壌を好む傾向があります。やや酸性の水はけのよい土をすき込んで準備しておきましょう。

【ブラシノキ(カリステモン)用土】
赤玉土(中粒)と腐葉土を7:3ほどの割合で混合。または草花用培養土でも育ちます。
酸性土が低い土壌では、ブルーベリー用の土やピートモスをすき込んで調整するのもひとつの手です。

ブラシノキ(カリステモン)の病害虫

ブラシノキ(カリステモン)には病害虫がほとんど発生しません。初心者でも安心して育てることができるでしょう。

ブラシノキ(カリステモン)の剪定方法

ブラシノキ(カリステモン)の剪定は、花が終わった後の6~7月頃がおすすめシーズンです。

8~9月にかけてブラシノキ(カリステモン)は花芽をつくります。花芽ができる前の6~7月頃に剪定を行えば、花芽を切り落としてしまうリスクもなく、翌年の開花の数を増やせるかもしれません。また、3月の剪定も問題はありませんが、これから咲こうとしている花芽を切り落としてしまわないように、注意しましょう。

そしてブラシノキ(カリステモン)の剪定を避けたいシーズンとして覚えておいて欲しいのは、真夏から冬にかけてです。真夏は、強い日光や寒さが負担になり、木が弱ってしまう原因になります。最悪の場合、「翌年に花が咲かない」ということもあるので注意が必要です。

ブラシノキ(カリステモン)は、「二期咲き」「四季咲き」の品種があります。いずれの品種も”秋の開花後の剪定は行わない”とあわせて覚えておきましょう。

剪定は、適切なシーズンにおこなうことで木への負担をやわらげ、樹形を整えつつ、翌年の開花数を増やせるメリットがあります。剪定をおこなうことで愛着もさらに増していくので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ブラシノキ(カリステモン)剪定のコツ

3月に剪定をおこなう際には、「間引き剪定」でバランスを整えましょう。混みあった枝や、不格好な枝などは根元から剪定します。不要な枝を剪定すると、風通しや日当たりがよくなり、ブラシノキ(カリステモン)の成長促進となります。

また、6~7月の剪定では、「切り戻し剪定」をおこない、翌年の花数を増やすきっかけをつくります。ブラシノキ(カリステモン)は剪定したところから新しい枝を伸ばしていく性質があります。新しい枝は葉のつけ根からでてくるので、剪定時は葉が少し残る程度に切りましょう。葉をすべて落としてしまうと、新しい枝の生長を妨げてしまうので要注意です。

樹形バランスを見ながら適度な長さに剪定したブラシノキ(カリステモン)は、枝分かれしやすくなります。枝先に花が咲く性質のブラシノキ(カリステモン)は、枝分かれさせることで開花数も増え、満開の花を見せてくれるでしょう。

ブラシノキ(カリステモン)の増やし方

ブラシノキ(カリステモン)の増やし方は、「挿し木」と「種から育てる方法」の2つがあります。「挿し木」で増やす場合は、春に伸びた枝を剪定した後の6~7月に行いましょう。

そして、もうひとつの増やし方「種から育てる方法」は、一風変わった面白さがあり、ぜひ挑戦してみたい方法です。ブラシノキ(カリステモン)の種は、いっけん虫の卵がつらなっているような姿の硬い実の中に詰まっています。「ギョッと」してしまうグロテスクな形状ですが、驚いてしまうのは見た目だけではなく、成熟するまでの歳月の長さ。木についたままの状態で、約1~2年経過したのち種は成熟となります。成熟した種を採取し、ようやく種まきへこぎつけるのは4月中旬のこと。とても長丁場の育成になりますが、ぜひブラシノキ(カリステモン)の繁殖に挑戦してみてください。

ちなみに原産地のオーストラリアでは、乾燥地帯のため森林火災が度々起こりますが、その火災を利用してブラシノキ(カリステモン)は種を放出するという生き残り戦略があるのだとか。
ユニークな花姿にばかり注目されているブラシノキ(カリステモン)ですが、知れば知るほどに、独特な個性に包まれた植物ですね。

まとめ

おしゃれなオージープランツ(オーストラリアンプランツに注目が集まりつつある近年ですが、ブラシノキ(カリステモン)が日本へはいってきた歴史は意外にも古く、明治中期にまで遡るのだとか。
時代の変革期まっさかりの日本にやってきたブラシノキ(カリステモン)は、明治の日本人の感性を刺激し、庭木として定着していきました。新しいお庭スタイルのひとつ”ドライガーデン”を飾るブラシノキ(カリステモン)は、時を経た令和の日本人の心もわしづかみにしているのかもしれません。育てやすく絵になるブラシノキ(カリステモン)を生活に取りいれながら、素敵な毎日を過ごしてみませんか?

そんなブラシノキ(カリステモン)は、洋風のお庭、特にドライガーデンロックガーデンなどのお庭のコーディネイトにはぴったりな植物です。ブラシノキ(カリステモン)などの「オージープランツ(オーストラリアンプランツを使ったオシャレなお庭を作りたい」という方には、ドライ系植物同士の組み合わせや植え方のバランスまでドライ系植物を知り尽くした庭.proにぜひお声がけください。

2024年1月30日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

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