【アオキ(青木)】剪定の基本を庭師が伝授

アオキ(青木)の剪定!剪定のプロが方法を伝授します

【アオキ(青木)】剪定の基本を庭師が伝授

アオキ(青木)は、鮮やかな青葉が一年中青々とし、生命力の強さの象徴として縁起が良い縁起木としても用いられている、半日陰にでも育つ半陰樹の代表的な植物です。光沢のある青々とした葉と赤い実が鮮やかで、生長しても2m程度で病気や害虫にも強く扱いやすい庭木です。
そんな日本のお庭や街路樹などでたくさん植えられているアオキ(青木)の剪定の時期や剪定方法、育て方のコツなどを、プロの庭師が伝授いたします。

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目次

アオキ(青木)の基礎知識
アオキ(青木)の特長
アオキ(青木)の育て方
アオキ(青木)を剪定する時期は?
アオキ(青木)の剪定方法
アオキ(青木)の増やし方
自分での剪定は事故に注意!

アオキ(青木)の基礎知識

学名:Aucuba japonica var.japonica
科名:ミズキ科
属名:アオキ属
原産地: 日本(北海道南部~沖縄)
和名:青木(あおき)
英名:Japanese Aucuba
樹高:低木 1m~3m
常落区分:常緑性
日照:半陰樹
耐暑:強い
耐寒:強い
開花期:3月下旬~5月上旬
花色:赤紫
剪定時期:4月~5月
記念樹:鮮やかな青葉が一年中青々としており、生命力の強さの象徴として縁起が良いとされています。詳しくはこちらから
花言葉:「若く美しく」「永遠の愛」「変わらぬ愛」「初志貫徹」

アオキ(青木)の特長

アオキは半陰樹で常緑性の園芸品種で、葉が年中青々としているので、日陰のお庭などの中心的な植栽として使用されています。葉は年中青く、真っ赤な実を付けるため、観賞用にも優れている庭木です。病害虫の発生も少なく、耐寒性も強いため、冬の庭を彩る貴重な樹種となっています。また、星のような細かい斑が不規則に入る星斑や、細かい斑が入る散り斑など、数多くの品種があります。

アオキ(青木)の育て方

栽培環境は、半日陰~日陰となる環境が適しています。強い日差しを避け、木漏れ日が差し込むような環境を好みます。日なたでも育てることはできますが、強い日差しでは葉焼けをする場合があります。特に斑入りの品種は特に注意が必要です。
耐暑、耐寒ともに強く、対策は特に必要ありません。少し湿り気のある環境を好む樹種ですから、地植えの際は、根付くまでは乾燥に注意しましょう。根付いた後は、地面が乾燥するようであれば、水やりをしましょう。肥料は多くは必要ありませんから、2月~3月頃に化成肥料か油かす、骨粉を施しましょう。
植え付け時期は夏場は控えましょう。真夏以外であれば、概ねいつでも大丈夫ですが、植え付け後の水やりはしっかりと行っておきましょう。
病害虫に悩まされることはほとんどありませんが、稀にカイガラムシが発生することがありますから、発生を発見したらすぐに駆除をしておきましょう。病気は、4月頃の褐斑病と5月~7月頃の炭そ病に注意しておきましょう。

アオキ(青木)のお花

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アオキ(青木)を剪定する時期は?

アオキ(青木)の剪定は、花芽のできる前の4~5月頃に行うのが最適です。花芽は6月頃につくことが多いですが、エリアや環境により前後しますので、注意しておきましょう。

アオキ(青木)の剪定方法

アオキ(青木)の剪定は、まだ木の若いうちは、必ず剪定をする必要はありませんが、成長に伴い、葉が混みあって風通しが悪くなるので、そんな場合は病害虫の予防としても剪定を行っておきましょう。
アオキ(青木)は鑑賞用に植えられることも多いため、全体のバランスを重視しつつ、風通しの改善を図れるように剪定を行いましょう。手順は以下の通りです。

  1. 樹形を乱す、不要な枝や伸びすぎた枝を、節の上で切り落としましょう。
  2. 長く伸びた古い枝、コルクのようになっている幹なども株元から切り落としましょう。
  3. 基本的な剪定は間引き剪定です。不要枝を落とし、勢いのある若い枝を伸ばせるように古い枝を切り落としましょう。
  4. 耐暑、耐寒には比較的強い樹種ですが、真夏の日差しや厳しい寒さなどにあたると、枝や幹などが赤や黒褐色に変色する「胴枯れ病」になることもあります。この症状を見つけたら、早めに枝元から切り取ってしましましょう。
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ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。
設備不良による転倒や、害虫との接触など、剪定中の事故が発生しています。十分注意の上、怪我のないように、作業を行いましょう。 設備不良による転倒や、害虫との接触など、剪定中の事故が発生しています。十分注意の上、怪我のないように、作業を行いましょう。
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アオキ(青木)の増やし方

アオキ(青木)は、挿し木、取り木、種まきで増やすことが可能です。
挿し木の適期は梅雨時期の6月~7月上旬頃で、若い枝を2~3節の長さに切り、挿し穂にします。半日程度の水揚げを行い、挿し木用土に挿しましょう。直射日光の当たらない明るい日陰で、水を切らさないようにしましょう。
取り木の適期は6月~7月上旬頃です。取り木する枝は、1~3年程度で、太さ1~1.5cmくらいの若い枝を選びましょう。若い枝の方が古い枝より発根率が良いようです。取り木する枝の樹皮を3㎝程度剥ぎ、十分に水を含ませた水苔を巻き付け、ビニールなどで覆って固定しましょう。乾燥に気をつけて管理を行いましょう。2~3ヶ月程度で発根が確認できたら、切り離して、植え付けましょう。
種まきで増やす場合は、3月~4月頃に前年に採取した種の果肉を取り除き、水洗いします。水分が乾燥しない間に植え付けを行いましょう。種まきの場合も乾燥に注意して、乾かさないように管理を行いましょう。発根は秋頃で、樹高が30cm程度になったら、鉢や地植えに植え替えましょう。

2024年1月30日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎

ご注意ください!
自分で剪定する際に、
事故が発生しています。

想定外の設備不良や害虫との遭遇など、剪定中の様々な事故が発生しています。

  • 脚立から転落、
    頭をぶつけた 脚立から転落、頭をぶつけた

    庭で植木の剪定の作業をするため脚立で作業中、自分の足元の確認が不十分であったため脚立から転落し下にあった石に頭をぶつけた。
  • 蜂に刺され
    動けなくなった 蜂に刺され、動けなくなった

    樹木の剪定作業中、蜂の巣に気付かず蜂に刺され、まもなく動けなくなった。
  • トリマーの刃で
    右手小指裂傷 トリマーの刃で右手小指裂傷

    トリマーを使い刈り込み作業中、トリマーのエンジンを止めずに置き、刈って落ちた葉を整理していたため、トリマーの刃と右手小指が当たってしまい裂傷した。

引用:厚生労働省職場の安全サイト 労働災害事例(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen_pgm/SHISYO_FND.html)平成29年5月,7月

危険に遭遇した際には、思ったように体が動かないものです。
樹木の状態や周囲の状況に合わせた道具や準備で十分注意の上、怪我のないように作業を行いましょう。

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