ドライガーデンのシンボルツリーにおすすめ!ユッカの魅力を徹底解析
ドライガーデンのシンボルツリーにおすすめ!ユッカの魅力を徹底解析
2023.08.29

日々の生活に潤いを与えてくれる、ドライガーデンのお庭には、自分の好みの植物を植栽し楽しみたいですよね。
お洒落なお庭になったり、周囲に馴染む素敵なお庭になったり、植栽する植物によってその雰囲気は変わります。
この記事では、そんなドライガーデンのシンボルツリーにおすすめの植物「ユッカ」の魅力を徹底解析します。
目次
ユッカってどんな植物?
ユッカの魅力って何?
ユッカの育て方
ユッカの自生地
ユッカの種類
ユッカを使ったドライガーデンのお庭
①ユッカをメインにつくるドライガーデンのお庭
②ユッカ×アガベでつくるドライガーデンのお庭
③ユッカ×オージープランツ(オーストラリアンプランツ)でつくるドライガーデンのお庭
ユッカでお洒落なドライガーデンのお庭をつくるには
やっぱりプロに依頼したい方
ユッカってどんな植物?

ユッカは、北アメリカから中央・南アメリカの乾燥地帯に広く自生し、日本では「青年の木」という通称で知られている「ユッカ・エレファンティペス」はお洒落
で育てやすい観葉植物と広く流通しています。
他にもドライガーデンのお庭によく使われる「ユッカ・ロストラータ」や斑入りのものなど、その種類は約50種あるといわれています。ユッカは、生長すると数mになるものから、1mくらいのものまであり、その種類は多彩です。また、細く尖った葉先がまっすぐ上に伸びるなど、他の植物にはないインパクトもたくさん持ち合わせている植物です。
乾燥に強く、耐寒性に優れている種も多く、初心者でも育てやすいドライガーデンによく似合う植物です。
ユッカの魅力って何?

ここでは庭.pro(ニワドットプロ)のスタッフが思う、ユッカの魅力をご紹介します。
☝お洒落で存在感のある見た目
ユッカの魅力のひとつがお洒落で存在感のある見た目ではないでしょうか。
シルバーブルーのシャープな葉が放射状に広げる姿は存在感があり、日本の庭木にはない雰囲気を醸し出す「ユッカ・ロストラータ」は、たくさんの種類の植物を植える広いスペースがないお庭でも、ユッカ・ロストラータを1本植栽するだけで、素敵なグリーンスペースを楽しむことができます。また、生長すると数mにもなる種類のユッカもあるので、ドライガーデンのお庭のシンボルツリーとしても最適です。
☝初心者でも育てやすい
乾燥を好み、寒さにも耐え、病害虫にも強健な種が多く、初心者でも育てやすい植物です。地植えで育てられるくらい日本の環境にもよく馴染み、毎日水やりを行う必要もなく管理がとてもしやすいのもユッカの魅力のひとつです。
☝豊富な種類
ユッカには樹形や大きさなどさまざまな種類が約50種あり、置き場所や栽培場所、お庭の雰囲気など、その目的に適したものを探しやすいというのもユッカの魅力です。アガベなどの多肉植物やオージープランツ(オーストラリアンプランツ)など他の植物との相性もよく、ドライガーデンのお庭をより一層、お洒落に魅せるシンボルツリーになります。
ユッカの育て方
置き場所
寒さに弱い種類
春~秋:風通しのよい、雨があたらない戸外のひなた
冬:霜や雨のあたらない戸外のひなた(気温が5℃以下になる場合は室内の窓近く、戸外の場合は簡易温室)
寒さに強い種類
春~秋:風通しのよい、雨があたらない戸外のひなた
冬:霜や雨のあたらない戸外のひなた(気温が0℃以下になる場合は室内の窓近く、戸外の場合は簡易温室)
水やり
春~秋:土の表面が乾いたらたっぷりと与える。
冬:休眠状態となるため水やりの頻度を減らす。控えめにして乾かしぎみに。
注意する病害虫
春~秋:カイガラムシ
※気付いたら、綿棒やピンセットなどで取り除きましょう。
さらに詳しいユッカの育て方は下記の記事にも記載しています!

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ユッカの自生地

ユッカは北アメリカから中・南アメリカなどの乾燥地帯で広く自生しています。
ユッカの自生地の環境は?
フェニックス(アメリカ・アリゾナ州)
緯度:33.43°N / 経度: 112.02°W 高度: 344(m)
東京都
※1991年~2020年の平均値(気象庁ホームページより)
上記の表は、ユッカの自生地である、アメリカ、アリゾナ州のフェニックスと東京都の月平均気温と月降水量です。
アメリカのフェニックスは、一年を通して雨が少なく、晴れて乾燥した気候が続きます。夏はうだるように暑く40℃を超えることもあり、冬は温暖な気候です。夏と冬の気温差が比較的大きですが、年間を通して平均気温が10℃以下になることがない砂漠地帯の気候です。
降水量は、フェニックスが7月は23.1mm、8月は23.7mmに対し、東京は7月は156.2mm、8月は154.7mmとフェニックスは東京の3割程度です。ユッカは暑さには強い植物ではありますが、日本の夏の蒸し暑さは苦手です。東京を含めた日本ではフェニックスと比べ、年間を通して降水量が多く、夏は湿度も高くなるため、地植えで育てるためには、雨にあたっても葉が傷まずよく育つ種類のユッカを選ぶ必要があります。
また、フェニックスは年間を通して平均気温が10℃以下になることはありません。対して東京は温暖な気候と言えど、12~3月は平均気温が10℃以下になります。ユッカを含めた、乾燥地帯に自生する植物は寒さには弱い種類のものもあります。地植えで育てる場合には、寒さに比較的強い品種を選ぶとよいでしょう。
ユッカの種類
ユッカには50種類以上の種類があるといわれています。ここでは、10種のユッカをピックアップしご紹介していきます。
ご紹介するユッカ以外にもたくさんの種類があり、種類によって大きく育つ種や、葉に斑が入る種などその魅力は様々です。ぜひ、気になるユッカを見つけてみてくださいね。
ユッカ・アロイフォリア/千寿蘭(せんじゅらん)

学名:Yucca aloifolia
耐寒性:強い
幹の先に剣状の硬い葉をロゼット状に広げる、シルエットがかっこいいユッカです。耐寒性にも優れていて、シンボルツリーとしてもおすすめ。
ユッカ・エラータ

学名:Yucca elata
耐寒性:比較的強い
ふわふわとしたフィラメント(繊維質の白い毛)が可愛らしく、ユッカの種類の中でも美しい樹形に育つ。日本国内では流通が非常に少なく、希少な種。
ユッカ・エレファンティペス

学名:Yucca elephantipes
耐寒性:比較的強い
日本では、「青年の木」とし広く知られています。鮮やかなグリーンの葉は厚みがありますが、あまり広がらないため狭いスペースや鉢植えでの栽培にも適してる。
ユッカ・カルネロサーナ
学名:Yucca carnerosana
耐寒性:強い
ユッカの中でも大きく生長し、3m以上になるものもある。また、他のユッカより生長の速度が遅く、大きく育つには長い月日がかかる。
ユッカ・グロリオサ バリエガータ/厚葉君が代蘭斑(あつばきみがよらんはん)
学名:Yucca gloriosa ‘Variegata’
耐寒性:強い
明るい緑色の葉の縁にクリームの斑が入ったユッカ。夏の終わり頃に、白い花が鈴なりに咲く。
ユッカ・ファクソニアーナ
学名:Yucca faxoniana
耐寒性:強い
緑色のシャープな剣状の葉を持ち、成長するにつれ幹立ちをする。アイボリー色の花を咲かせる。寒さにも強く、育てやすいが、日本国内では手に入りにくい希少種。
ユッカ・フィリフェラ
学名:Yucca filifera
耐寒性:強い
緑色のシャープな剣状の葉を持ち、葉にはフィラメント(繊維質の白い毛)を付ける。生長すると10mを超える大型種。
ユッカ・ブレビフォリア(ジョシュアツリー)
学名:Yucca brevifolia(Joshua Tree)
耐寒性:強い
日本ではなかなか見る機会のない種のユッカ。アメリカ南西部のカリフォルニア、アリゾナなどで自生しており、カリフォルニア州にその名がついた「ジョシュア・ツリー国立公園」があり保護されている、とても希少なユッカ。
ユッカ・リギダ

学名:Yucca rigida
耐寒性:強い
シルバーブルーの葉色が美しい、耐寒性に優れたユッカ。人気のユッカ・ロストラータに似ているが、リギダの方が葉の幅が広いのが特長。
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