日当たりが良い庭に屋根を付けて、もっと有効活用したいと考えている方に、庭屋根の種類と屋根をつけた時のメリットとデメリットをお伝えします。
目次
庭屋根が必要かどうかを見極める
庭に設置する代表的な7種類の屋根
①テラス屋根
②サンルーム
③ガーデンルーム
④オーニング
⑤パーゴラ
⑥カーポート
⑦ガレージ
庭屋根が必要かどうかを見極める
まずは、庭に屋根を付けるかどうかを見極めることが重要です。
■庭屋根を付けたほうが良い場合
小さなお子様がいる
やっぱり、子どもは外で遊ばせたいですよね。その際の日除けになります。
住宅が狭小である
庭に屋根があれば、ガーデニング用品や自転車などの置き場として、物置代わりとして活用できます。
ベランダに屋根がない
屋根があれば、雨の日でも洗濯物が干せます。
南側また南東側に庭がある
夏場の強い日差しが室内に差し込まないので、必要以上に室温が上昇することは少なくなります。エアコンの電気代も節約できます。
■庭屋根を付けないほうが良い場合
強風や突風が多い地域
庭屋根は風に弱いので、壊れやすく、その修理に手間や時間が掛かる。
広いベランダに屋根がすでにある住宅
洗濯物を干すスペースが十分あるのなら、庭屋根の価値は半減します。
北側また北西側に庭がある住宅
冬場には、部屋の日当たりがさらに悪くなります。
庭に設置する代表的な7種類の屋根
①テラス屋根
1階の窓から続くテラスなどに屋根を設けると、生活スペースが一気に広がります。洗濯物干しやベンチやテーブルを設置すればちょっとしたカフェスペースにも。ウッドデッキと併用するとさらに雰囲気が変わります。
②サンルーム
日当たり抜群のサンルームなら、四方を壁で囲まれているので、目線や雨を気にせず洗濯物が干せます。また、花粉の時期には花粉侵入を最小限に抑えられます。子供やペットの安全な遊び場としても活用できます。
③ガーデンルーム
サンルームをもっと広く、本格的に拡張した屋根。壁面を折戸パネルで解放することもでき、開放感のある魅力的な空間をつくれます。
④オーニング
いわゆるタープ状の屋根。角度を調節できるので、季節や気候により風と光をコントロールできます。圧迫感を与えることなく屋根を作れ、設置場所も選びませんので、造作物が少ない心地よいアウトドア空間がつくれます。
⑤パーゴラ
パーゴラとは、住宅の軒先や庭に設ける、つる性の植物を絡ませる木材などで 組んだ棚のことです。
日陰棚(ひかげだな)、つる棚、緑廊(りょくろう)とも呼ばれ、日本では藤棚がよくみられますね。植物の屋根なので、見た目にも優雅で自然素材の庭屋根ができることが魅力的です。
⑥カーポート
駐車場に屋根をつければ、雨の日の乗降も楽にできて、雨の日のお買い物も苦じゃなくなりますね。自転車も置くことができる大きめタイプが人気です。
⑦ガレージ
自動車などを収納するための、または建物の一画に設けられたスペース大型の建物。趣味の部屋として活用する方も多いです。
庭屋根を付けるメリットとデメリット
メリット
①生活スペースが、さらに確保できる
今まで、庭としてのみ活用されていなかった場所が、庭屋根の設置により、テラスや物置など便利で快適な生活スペースの場となります。
②雨よけができる
サンルームや物干しを覆えるほどの屋根を作ると、突然の雨にも洗濯物の取り込みの心配がなくなります。小雨であれば外で干せるので室内の湿気対策に役立ちます。
③室内の日よけになる
室内に夏場の強い日光が差し込まないので、必要以上に室温が上昇することがなくなり、特に夏場の部屋の温度上昇を和らげてくれます。エアコンの効きも良くなって、電気代の節約にもなります。
デメリット
①破損の可能性がある
一般的に庭屋根は、強風に対して強い構造にはなっていません。さらに、壁のない屋根の場合は、下から吹き上げる風には非常に脆く台風や突風などで、屋根の一部が壊れてしまう恐れがあります。
②室内の日当たりが悪くなる
夏には遮られて助かる日差しも、冬場は逆に部屋の日当たりが悪くなり、暖房費が増加してしまうことになります。
③増税になることがある
庭に屋根を付けることで延床面積が増えて、税金が増える場合があります。詳しくはその規則が定められていますので、不安な時は建築士などに相談してみましょう。
今回は、庭屋根の種類とメリット&デメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
みなさんもお家に庭屋根の設置をご検討する際は参考にしてみてください。
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2024年1月30日
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎