外構エクステリアプランを検討する際には、ゾーニングや導線設計、デザイン面だけでなく、防犯についても十分配慮しておきましょう。どの程度の防犯性能まで考える必要があるかは、立地や周辺環境などによって異なりますが、門扉、フェンスやカーポートに限らず建物全体を含めてトータルで防犯面のプランニングを検討しておきましょう。
このページでは、新築時や外構リフォームの時に考慮しておきたい、外構エクステリアの防犯対策で防犯面から考える外構デザインについて解説しています。
2.不審者の入りにくいフェンス
3.駐車スペースには、ゲートやシャッターを
4.サービスヤードや住まいの裏手にも配慮を
5.個人情報の流出を防ぐポストを
6.モニター付きドアホンにしておこう
7.照明は防犯灯も兼ねて考えよう
8.足場になるものを置かない・作らない
9.防犯を考えた暮らしを
1.見通しが良いオープン外構
外構エクステリアには、クローズド外構とオープン外構がありますが、不審者の侵入が外部からも分かるように見通しが良いオープン外構は、不審者が侵入しやすいということがあるものの、近所付き合いなどが活発な地域などでは、地域ぐるみの防犯対策としても効果的ということが言えます。
2.不審者の入りにくいフェンス
敷地内が見通しが良く、敷地内に立ち入りしにくくするものがフェンスです。フェンスにはプライバシーの確保と防犯面を考慮し、敷地の性格に適したものを選びたいもの。門扉やフェンスは、乗り越えにくい高さや形状であることを考慮し、且つ、見通しもあまり悪くならないものが適していると言えます。また、門扉の鍵も一般的なものから防犯機能の高いものまで多種多様なので、機能面と必要性を考えてセレクトしましょう。
3.駐車スペースには、ゲートやシャッターを
駐車スペースには、防犯面にも考慮して出入り口にカーゲートやシャッターを設置しましょう。車の出し入れのしやすさは必須ですが、境界線を示す意味でも、敷地内であるということを認識させる面においても、ゲートやシャッターは設置しておきたいものです。
4.サービスヤードや住まいの裏手にも配慮を
オープン外構であっても、サービスヤードや住まいの裏手には自由に行き来できないようにしておきたいもの。住まいの裏手には、浴室やトイレなどが配置されることが多く、湿気がこもらないように窓を開けておくことも多いため、進入されない。覗かれないように注意してプランニングしておきましょう。オープン外構の場合でも自由に出入りできないように扉を設置したり、足音がたつように砂利を敷く、目線を樹木で遮るなどの工夫を施しましょう。
5.個人情報の流出を防ぐポストを
ポストの中には個人情報がたくさん詰っています。ポストはセキュリティ性と容量が重要なポイントです。ポストには郵便物が盗まれないように鍵のかかるもので、投函口は盗まれない工夫がなされているものをチョイスしましょう。また、ポストは玄関などに設置するタイプもありますが、できるだけ敷地内に入らず投函できる、門扉付近に設置する方がオススメです。
6.モニター付きドアホンにしておこう
最近のドアホンは、画面で確認でき画像を残せるドアホンや、留守中の訪問者を録画できる機能など、防犯性能の高い商品が発売されています。セキュリティのレベルを考えて必要な機能を検討してみましょう。また、ドアホンもポスト同様に門扉付近での設置がオススメです。
7.照明は防犯灯も兼ねて考えよう
門灯や玄関灯などの照明は防犯には欠かせないエクステリアです。門扉からアプローチ、塀や垣根、サービスヤード等、侵入者が隠れることのできる暗がりはできるだけ少なくしておきましょう。常夜灯やセンサーライト等、場所と必要性を考えて照明の機能を検討してみましょう。
8.足場になるものを置かない・作らない
不審者の侵入は1階だけではなく、2階の窓からというケースもあります。そんな場合の2階へ上がるための足場となる、エアコンの室外機や洗濯機、給湯器、テラス屋根等は、2階の窓下には設置しない・置かないということも考えてみましょう。また、脚立や台座などのガーデニング用具などもお庭などに置いておくことも避けたいものです。
9.防犯を考えた暮らしを
防犯性の高い外構プランを検討することも必要ですが、不審者は日々の暮らし方についても観察しているとか。洗濯物の干し方や車の有無、夜の室内照明の点灯等、日々の暮らしと行動パターンが分からないような工夫も考えてみましょう。洗濯物干し場を外から見えない場所に設置する。室内物干し場を設ける。夜間は自動点灯の照明にする。お庭は足音が聞こえやすい砂利を採用するなどを検討してみましょう。
マイホームで素敵な暮らしができるよう、大切な家族と財産などが守れるように、防犯性の高い住まいと外構エクステリアを検討してみましょう。お家や敷地の特性や地域性などにより、防犯性能や必要性は異なりますので、ご家族の構成やライフスタイルに応じて、しっかりと考えていきたいものですね。
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2024年1月30日更新
執筆者:造園技能士 竜門 健太郎