庭に設置する代表的な屋根の種類と設置するメリット・デメリットは理解できたが、やっぱり費用感が分からないと・・・でも業者さんに見積もり依頼したら営業攻勢はちょっとと思われる方に向けて、一般的な費用相場を掲載いたしました。
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１．テラス屋根の費用相場
一般的な相場は、約54,000円～703,000円
同じサイズのテラス屋根でも、形状や素材や耐久性が違うだけで、価格は全く異なります。
テラス屋根の形状には、大別すると、フラット型（F型）とアール型（R型）の2つに分かれます。
・フラット型は、屋根が平らな形状になっており、圧迫感のないデザインが特徴です。
・アール型は雨が横から吹き込みにくい形に前面がカーブしており、より高い雨よけ効果が得られるのが特徴です。ただ、アール型は部材が加工されている分、同じ屋根サイズでもフラット型に比べて価格が少し高くなるようです。
テラス屋根の素材には、カーポートにも使われるポリカーボネート製が一般的です。ポリカーボネートには、日射熱や紫外線をよりカットする遮熱仕様タイプがあり、通用タイプに比べて価格が少し高くなるようです。
また、豪雪地域では積雪の重みでテラス屋根が破損するケースが多いので、必ず耐雪仕様のテラス屋根を選んでください。
※画像出典 https://www.lixil.co.jp
２．サンルームの費用相場
一般的な相場は、約310,000円～655,000円
サンルームについても、庭などの土地に取り付けるタイプ（ノーマルタイプ）、ウッドデッキ等の土台の上にサンルームを設置してレジャーとしても楽しめるタイプ（テラス囲みタイプ）に大別することができます。
テラス囲みタイプはサンルームに対応したウッドデッキや土間を作った後にサンルームを取り付けるため、そのウッドデッキや土間の製作費とその作業の手間分費用が多くかかることになります。また、サンルーム本体の費用には、物干しなどのオプションが含まれていないため、取り付けを希望する方は追加費用がかかります。
「サンルームを有効活用したい！」という方は、テラス囲みタイプで「2間×6尺」や「2間×9尺（実質8尺）」のような大きいサイズのサンルームを設置することが理想です。ただ、間口と幅に関しては大きさの違いによって費用が異なるだけでなく、サイズが大きくなるにつれて取り付け費用も多くなってきます。しかし、多少費用がかかるものの、かけた費用以上の満足感のある生活を手に入れることができます。
※画像出典 https://www.lixil.co.jp
３．ガーデンルームの費用相場
一般的な相場は、約600,000円～1,000,000円
ガーデンルームはサンルームと同様に部屋に直接繋がった空間ですが、サンルームが太陽光を最大限に取り込める設計となっているのに対して、ガーデンルームはより室内に近い構造が特徴です。そのため、サンルームに比べて天候や季節の影響を受けにくく、年間を通してより暮らしやすい空間を作ることができます。
外壁にあたる部分を折り戸パネル式にすることにより、気候が良い時期には庭と一体化した開放的なテラスに、寒い時期や雨天の際には締め切ってリビングにといった使い分けができるのもガーデンルームの特徴です。
ガーデンルームは壁などの大がかりな工事が必要となるため、どうしても施工費用が高くなってきます。また、ガーデンルームの施工価格は使用する製品によって大きく変わり、面積が広いものや腰壁付きのもの、天井部分にサンシェードが取り付けられているものの場合は約100万円が相場となります。
工事の際には基礎工事や場合によっては外壁部分の工事も必要となりますので、施工箇所や建物の構造や形状によっても費用が変化していきます。
※画像出典 https://www.lixil.co.jp
４．オーニングの費用相場
一般的な相場は、約23,000円～456,000円
オーニングは、キャンバス素材で作られており主に日よけとして使われますが、雨よけの効果もあります。海外のテラス席にあるようなおしゃれなデザインが豊富に用意されていますので、外構・エクステリアの景観を変えたいという方、ヨーロッパ風のエクステリアデザインを目指している方にオススメです。
※画像出典 https://www.lixil.co.jp
５．パーゴラの費用相場
一般的な相場は、136,000円～262,000円
パーゴラは、イタリアでぶどう棚をさす言葉で、特にヨーロッパの庭園ではよく見るガーデンアイテムです。つるが伸びる植物を棚に絡ませることで、天然の日よけを作る仕組みになっています。日本の藤棚の発想とにています。ただ、オプションでサンシェードを付けることもできますが、本体に元々屋根材が付いていないため、雨よけの効果は高くありません。
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６．カーポートの費用相場
1台用の一般的な相場は、約99,000円～705,000円
カーポートの費用は屋根の高さや素材だけでなく駐車する車の台数によっても値段が変わってきます。ですので、車の駐車する台数が増えるにしたがって、カーポートの費用も高くなっていきます。車1台分の費用と比べると価格的には約2倍の値段になり、デザインや素材によっては3倍、4倍になっていきます。
また、一般的な車1台分のカーポートの作りは、屋根があるのに対して片方にしか柱がない場合が多いです。しかし、車複数台駐車可能なカーポートは屋根があるのに対して両方に柱がついているタイプがほとんどです。ですので、使われている素材関係なくカーポートの構造上、車1台分のカーポートと比較して複数台駐車出来るカーポートの方が強度が強くなります。
※画像出典 https://www.lixil.co.jp
７．ガレージの費用相場
1台用の一般的な相場は、約700,000円～
ガレージとは、屋根・壁・シャッターで囲まれている建物で自動車などの車両を停めておく車庫のことを指します。また、ガレージやカーポートは、建築物として扱われるため、10㎡以上の建築物は、確認申請が必要となってきます。
ガレージ本体の費用は、1台用なら約35万円～、2台用なら約50万円～が相場となっています。この他に、職人による組み立て作業料金および基礎工事費用などが必要となります。コンクリートの土台を造り直す必要がある場合には、その工事費用も別途発生するので注意が必要です。よって、1台タイプのガレージであれば約70万円～が相場となります。
※画像出典 https://www.lixil.co.jp
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2024年1月30日
執筆者：造園技能士 竜門 健太郎
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